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『ご指摘』正しく使ってる?意味・ビシネスでの使い方や類語

2020/03/25

『ご指摘』という言葉は、ビジネスシーンにおいて使用頻度の高い敬語です。正しい使用法を理解すれば、メールや会話などを通して周囲に好印象を与えられるでしょう。ご指摘の意味や使い方、役立つ例文などを紹介します。

「ご指摘」の意味は?

ご指摘(してき)とは具体的にどのようなことを表す言葉なのでしょうか。意味や敬語の構成について解説します。

ミスなどを指し示すこと

『指摘』とは、「重要な点や気を付けるべきこと、欠点やミスなどを具体的に取り上げて指し示すこと」を意味する言葉です。

二つの漢字は、それぞれ『指』が「指す」、『摘』が「摘む・選び取る」という意味を持ち、「選んで指し示す」ことを表します。以下例文のように使用されます。

▼使い方の例

・先生が説明している内容に対して、的を得ていないと感じたため、その場で指摘したら怒られました。

・部下が上司の弱点を指摘してはいけないという言葉は、黒田官兵衛の名言です。上司の弱みを見て見ぬ振りをすることも、部下にとって必要なスキルであるという意味が込められています。

大切な点を指し示す際にも使われるため、決して悪い意味だけで使用される言葉ではありません。

『ご』をつけて丁寧に

ご指摘の『ご』は、尊敬の意味を示す接頭語です。先輩・上司・取引先など、目上の人が使う言葉であり、より丁寧な表現とするために付けられます。

自分以外の人が指摘することに対して敬意を示す言葉であるため、基本的に自分が指摘する際には使えません。

「ご指摘いたします」「ご指摘させていただきます」などの言い回しは、間違いとは言い切れませんが、使用しないほうがよいとされています。

自分から指摘する場合は、「愚見を申しますと」「私見を申し上げれば」「個人的な意見ではありますが」など、はっきりした物言いを和らげるようなフレーズが使われます。

使う場面【3パターン】 失礼にならない使い方は?

ご指摘という言葉は、会話や文書に関係なくさまざまな場面で使用できます。よく使われる主なケースを紹介します。

<指摘に対して賛同する>場合

上司に提出したレポートの内容に問題点があったり、取引先にメールで送った見積書に記載ミスがあったりした場合など、相手から指摘を受ける場面はビジネス上で多々発生します。

このようなシーンでは、相手に対して賛同することを伝えるために、「ご指摘の通りです」のような表現が使われます。

なお、相手の意見に対し「道理に適っている」と肯定する際に使用されるフレーズとしては、「ごもっともです」もよく使われる表現です。

「ご指摘の通り」と「ごもっとも」は、どちらも指摘された内容を肯定する言い回しです。納得できない場合や反論がある場合は使用しないようにしましょう。

<指摘に感謝する>場合

目上の相手にミスなどを指摘された際、感謝の意を示す言葉として、「ご指摘ありがとうございます」のように使われることもあります。

重大な間違いを見つけてもらったことや、わざわざ指摘をしてくれたことに対し、敬意を示しながらお礼を言う姿勢は、社会人として身に付けておくべきマナーといえるでしょう。

また、ミスが相手に対し不利益を与えるようなことであった場合は、お礼とともに謝罪のフレーズを添えることも忘れてはいけません。

なお、このフレーズは、あくまでも指摘をしてくれたこと自体に感謝するものであり、指摘された内容を常に肯定するわけではないことに注意しましょう。

<指摘してほしい>場合

資料や企画案を提出する際、内容に関して意見やアドバイスを求める場合に「ご指摘いただけると幸いです」のような言い回しが使えます。

以下のように、確認をしてもらう文言と一緒に使用するとよいでしょう。

▼使い方の例

・メールに添付いたしました資料をご確認いただき、何かお気付きの点がございましたら、ご指摘お願いいたします。

・先日のミーティング内容を要約いたしましたのでご確認ください。修正点などありましたらご指摘いただけると幸いです。

■「ご指摘ください」は失礼?

相手に指摘してほしい場合の言い回しとしては「ご指摘ください」という表現も考えられます。

『くれる』を尊敬語に変化させた『くださる』を使用しており、文法的にも間違った表現ではありません。

しかし、『ください』と命令形で終わっているため、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。

不安な場合は、「ご指摘くださいますようお願い申し上げます」と語尾に敬語を付け加えたり、「お申し付けください」に言い換えたりしましょう。

例文をチェックしてみましょう!

実際にどのような使い方をすればよいのか、例文を紹介します。実践で役立てられるよう、しっかりとマスターしましょう。

『ご指摘いただきありがとうございます』

クレームや不確かな内容であったとしても、相手から何かを指摘された場合は、まず感謝の気持ちを示しましょう。

▼使い方の例

・不具合についてご指摘いただきありがとうございます。確認でき次第、再度ご連絡差し上げます。

内容に関してこちらから反論があるような場合にも、メインで述べたい内容の前に添えるクッション言葉として、以下のように使えます。

▼使い方の例

・○○の件に関しまして、ご指摘いただき誠にありがとうございます。以下のページに記載されている通りとなっておりますので、ご確認の上ご了承くださいますようお願いします。

『ご指摘の通りです』

相手からの指摘やクレームに対し、意見や注意を素直に受け止められる場合は、以下のように「ご指摘の通り」という言い回しを使いましょう。

▼使い方の例

・ご指摘の通り、弊社側の不手際が発覚いたしました。大変申し訳ございませんでした。

・起案書の件に関しましては、ご指摘の通りでございます。早急に訂正いたします。

このフレーズがなくても成立する文章であることがほとんどですが、一旦相手の意見を肯定することで、その後に述べる内容を受け入れてもらいやすくする効果が期待できます。

言い換え表現はある?

言葉の使い方に迷った際は、類似表現を知っていると便利です。「ご指摘」に似た言葉と意味の微妙な違いを解説します。

『ご意見』

ご指摘が「欠点やミスを指し示すこと」であるのに対し、ご意見は「ある問題に対し主張や考えを述べること」を意味します。

問題点などがあることを単に伝えるだけでなく、具体的な内容も伴った指摘である場合に使われる表現です。

クレームをしてきた人などに感謝する際、「貴重なご意見をありがとうございます」という言い回しがよく使われます。

豊富な知識や経験を持ち、相手の立場に関係なく意見を述べたり忠告したりする人のことを指す『ご意見番』という言葉にも使われています。

『ご指導』

問題の部分を指摘するだけでなく、アドバイスしたり教えたりするニュアンスを含む場合は、ご指導という言葉もよく使われます。

指摘に比べより深い関係性を示す言葉でもあるため、付き合いが長いような目上の相手に使うことが望ましいでしょう。

以下のように、長年にわたる感謝の気持ちや、これからもお世話になりたいという気持ちを表す定型文のような形でよく使用されます。

▼使い方の例

・弊社は今年で創立5周年を迎えます。これもひとえに皆様方のご指導ご鞭撻の賜物と、厚く御礼申し上げます。

・旧年中は大変お世話になりました。今年も貴社のご指導とお力添えを賜りますよう、よろしくお願いいたします。

『ご教示』

『教示』とは、知識や方法などを教え示す意味の言葉です。わからないことを質問したり、解決策を尋ねたりする際に「ご教示ください」のように使われます。

「お教えください」に比べ、より丁寧な表現となるため、かしこまった場面で使用されることが多い言葉です。以下例文で使い方を確認しましょう。

▼使い方の例

・私の講演内容に多くの矛盾点があるとのご意見をいただき、感謝申し上げます。よろしければ、差し支えない範囲でご教示いただけましたら幸いです。

・先般の集会では、さまざまなご教示を賜り、大いに学ばせていただきました。誠にありがとうございました。

・お忙しいところ大変恐縮ですが、ソフトの取り扱い方法がわからないため、ご教示いただきたく存じます。

まとめ

ご指摘とは、ミスや欠点などを指し示す際に使われる敬語です。

相手の指摘に賛同・感謝したり、相手からの指摘をお願いしたりする場合に使用されます。

例文や類語表現を参考にしながら、相手や状況に応じた使い分けができれば、より豊かな表現力が身に付くでしょう。

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