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“私らしさ”って何だろう?/モデル・文筆家 クリス-ウェブ佳子さんの場合

2018/10/05

唯一無二の個性やスタイルのある女性とは何故こんなにも素敵で人を惹きつけるのか?
それはきっと、彼女たちが自ら選んできた道、吸収してきたもの、その一歩一歩を蓄積し自分のスタイルとなる土台を作ってきたからなのだろう。10年、20年先、彼女たちのようにキラリと光る確固たる女性でいるために、“私らしさを築くエッセンス”にクローズアップ。
今回は文筆家としての活躍も目覚ましいモデルのクリス-ウェブ佳子さんが登場。

クリス-ウェブ佳子さんのマイスタイルって?

「私、おしゃれは“突っ込まれてこそ!”と思っている節があって」。いたずらな笑みを浮かべ、そう語ってくれた佳子さんはモデルを務める傍ら、コラムニストとしても活躍。ふたりの娘をもち、守りに入らない自由な着こなしが多くの女性の注目を集めている。

1:自分を表す、ステートメントアイテムにこだわり抜く

佳子さんのスタイルが人を惹きつける理由、それはずばりステートメントなアイテム使い。パッと目を引くロングスカートに、これでもかと高いヒール、大ぶりのイヤリング。存在感のあるアイテムをさらりとミックスするのが佳子さんの“らしさ”の素。

クローゼットには「ソニア・リキエル」のストライプ柄(写真で着用)をはじめ、真っ赤なサーキュラータイプ、アフリカンプリントなど個性的なスカートがずらり。どこか『Sex and the City』のキャリーを彷彿とさせるアイテムが揃う。「主張のあるスカートって敬遠しがちですが、Tシャツを合わせるだけでもコーディネートが成立するし、体型もカバーできてラクなんです。長い裾を引きずりながら大通りを歩いていたら、おばさんに指摘されたことも(笑)。でも突き抜けるからこそ、おしゃれは楽しいんです」

2:即行動! 経験してきたコトの多さで生き方に厚みを作る

他人の目線もなんのその。自分の尺度でおしゃれを謳歌する佳子さんは人生遍歴もユニーク。18歳のときに大学を休学し、単身NYに遊学。大好きなハードコアバンドのツアーに同行し自らカメラをまわしたり、イーストヴィレッジの著名人御用達のブティックでアルバイト。帰国後はセレクトショップのバイヤーやプレス業を経験。「思いついたら即行動!」その経験値の高さがスタイルへも反映されている。

3:トライ&エラーを繰り返したからこそ生まれる今のスタイル

「NY時代は赤い髪にバンドT、スリップドレスにピンクのカウボーイブーツ……。思えば本当に自由な格好をしてきました。その反動か、帰国してからは『リック・オウエンス』など黒のモード服を好んで着るように。とにかくあらゆる服に挑戦し、失敗もたくさん経験しました。堅実さを身につけるようになったのは結婚後。夫や父からの助言もあり、良いものをちゃんと見極め、長く使っていく考えにシフトしていきました」

4:トレンドは、自分なりに取捨選択していく

センスがよく着道楽だった父親から、“安物買いの銭失いになるな”と教えられ育ったという佳子さん。何年先まで愛用できるか、購入前のシュミレーションを欠かさないそう。「今って流行のサイクルが早くて、ファストファッションで何でもまかなえる時代。だからこそおしゃれに投資する感覚が薄く、物も大切にできなくなっている気がします。でも本当は、自分にとってスペシャルなものって街に出て、たくさんの人や物に触れ、興味を掘り下げていくなかで見つかるものだと思うんです」

雑誌が掲げるトレンドをやみくもに追うのではなく、自分がフォローしたいトレンドを取捨選択していく。数々のトライ&エラーを繰り返した先にマイスタイルが見つかることを彼女は教えてくれた。「目指すはユニークなおばあちゃん。人から“面白いね!”と突っ込まれる装いをこの先も楽しんでいたいです」

私を作る、3つのキーアイテム

1:一歩踏み出す緊張感が出る、高めヒールがマイアイテム

スカートと並びキーとなるのがヒール10cm以上の靴。“チャレンジシューズ”と称し毎シーズン1足は買い足すそう。定番の「サンローラン」や「バレンシアガ」に加え、「ニコラス カークウッド」の一風変わったデザインも。「私にとって靴は消耗品ではなく収集していくもの。履けなくても、観賞用として取っておきたいんです。ヒールを履くと全身の筋肉が鍛えられ、自然と姿勢や所作も美しくなります」

2:耳元は、ツッコミ必至の大きなイヤリングを

表情を華やかに彩るイヤリングも、佳子さんらしさを象徴する逸品。ロンドンで購入した羽のイヤリングに、「ネッタポルテ」で見つけたエキゾチックなゴールドのピアス、「ジャンティーク」のヴィンテージなど、テイストも年代も様々なものを気分でセレクト。ジュエリーモチーフがあしらわれた「グッチ」のイヤリングは、ミラノの本店で「1番大きなイヤリングを見せて!」とお願いし手に入れた思い出の品。

3:歴史やこれまでのカルチャーがインスピレーション源

スタイルの形成で影響を受けたのは、雑誌『LIFE』のドキュメタリー写真やスコット・シューマンのスナップ集、靴のアーカイブ本など。「私の世代は古いものを掘り下げることが好きで。ファッション史やスナップがまだリアルだった頃の写真に触れると、想像力がすごく刺激されるし、トレンドの系譜を読み解くことができて面白いんです」。ティム・ウォーカーの写真集は、空間や物をデザインするときのインスピレーション源。

佳子さん流、マイスタイルを見つける極意

「ファッションひとつでキャラクターっていくらでも作れるので、ときには突き抜けた格好をして周りからイジられることも大事。あとは恋人に“かわいい”と思ってもらえる格好をするのも全然ありだと思います。私も夫が嫌厭しているスタッズや迷彩柄などは制限していて、どんなにトレンドでも取り入れないようにしています(笑)。そうすることで不特定多数からのモテを意識するのとは違い、自分らしいスタイルの発見に繋がると思うんです」

PROFILE:クリス-ウェブ佳子

モデル、コラムニスト。モデルを務めながら、TVやラジオへの出演、またエッセイを執筆するなどマルチな才能で人気を集める。気になる日々の着こなしや暮らしぶりはインスタをチェック。

彼女のインスタグラムはこちら!

Photographer:Yuka Uesawa Hair&Make-up:Yuko Kawano Text:Yuri Tanaka

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