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「お返事?ご返事?」間違いがちな「お」と「ご」の使い方

2018/11/08

言葉を丁寧にするときに、「お」や「ご」をつけて表現することがありますね。例えば「食事」を「お食事」、「案内する」を「ご案内する」などです。何気なく使っているこの「お」と「ご」、実は使い分けのルールがあることを知っていましたか? この機会にチェックしてみましょう。

(1)和語と漢語

「お」と「ご」の使い分けルールの1つは和語と漢語です。和語とは文字通り日本の言葉で訓読みする言葉で、一方、漢語は中国から入ってきた言葉で音読みする言葉のことです。訓読みは「聞いただけで意味のわかる言葉」として子どもの頃に習いましたね。一例として「人気」を訓読みすると「ヒトケ」、音読みすると「ニンキ」になります。

原則として和語には「お」、漢語には「ご」をつけるのが正解です。そのままで意味がわかる「酒」「薬」「水」は和語なので「お酒」「お薬」「お水」、「家族」「住所」「連絡」などの漢語は「ご家族」「ご住所」「ご連絡」となります。

(2)イ形容詞とナ形容詞

形容詞には「イ形容詞」と「ナ形容詞」があります。これは名詞を修飾するときに「~い」となるか「~な」となるかで分けることができます。

「ご」をつけることで丁寧な言い回しにすることができるのは「~な」となるナ形容詞です。例えば「立派な」は「ご立派な」、「丁寧な」は「ご丁寧な」となります。「楽しい」などのイ形容詞には「ご」をつけることはできません。一方「お」をつけるパターンはイ形容詞もナ形容詞もあるため使い分けが少し難しくなります。例えばビジネスで使うケースがあるものとして「お暑い」や「お粗末な」などがあり、先の例だと「楽しい」は「お」をつけて「お楽しみください」となります。

(3)例外

先ほど和語には「お」、漢語には「ご」をつけるとご説明しましたが、これはあくまでも原則です。和語なのに「ご」、漢語なのに「お」をつけるケースがあります。ビジネスで使う和語に「ご」をつけるパターンとしては「ごゆっくり」「ごもっとも」があり、他にはほとんどないといっても良いでしょう。漢語に「お」をつけるものとしては「お食事」「お名刺」「お料理」などがあります。

また、「お」や「ご」がつかないと意味がわからない、もしくは意味が変わってしまう言葉として「お辞儀」「おしぼり」などがあります。

(4)どちらも使える言葉

「お」がついても「ご」がついても正しい言葉があります。普段「お誕生日おめでとうございます」とも言いますし、「この度はお子さんのご誕生おめでとうございます。」とも言いますね。「お誕生」も「ご誕生」もどちらも正解です。

同様に「お返事」も「ご返事」も正しい表記となりますが、最近では「お返事」として使用する人の方が多いという統計があります。言葉は年々変化していくものですので、今後は「お返事」が正しいと言われる時代が来るかもしれません。

(5)カタカナ語(外来語)にはつかない

海外から来た言葉、いわゆるカタカナ語には「お」や「ご」をつけることはできません。ワインを「おワイン」とは言いませんね。最近ではトイレを「おトイレ」、ビールを「おビール」という人もいますが、原則からするとこれらは間違いです。

日本語がとても難しい言語だと言われる理由の一つは、この「お」や「ご」の使い分けをはじめとした敬語表現です。確かに難しいのですが、これらを完璧につかいこなせたらあなたは日本語マナー美人。ビジネスでよく使う表現はしっかり覚えておきましょう。

Editor:Megumi Fukuchi

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