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「下さい」「ください」?間違いがちなメール漢字5つ

2018/10/15

メールやビジネス文書などで「これって漢字? それともひらがな?」と迷ってしまう言葉はありませんか?
毎日使っている言葉だからこそ、実はずっと間違ったまま使い続けている人がたくさんいます。
ビジネスメールだから全部漢字が正解だと思っていた方は、この機会に正しい使い分けを覚えておきましょう。

(1)「いたします」「致します」

メールの締めの挨拶に「よろしくお願い致します」と記載する人は多いですね。「いたします」と「致します」、あなたはどちらを使っていますか?
どちらもよく見かけるのであまり気にしたことがないかもしれませんが、漢字の「致します」は実は間違った使い方です。
この場合の「いたします」は、述語の下について付属的な意味を添える補助動詞にあたります。公用文では補助動詞をひらがなで記載するというルールがあるので、正しくは「よろしくお願いいたします」と書きます。メールでよく使いがちな「お電話致します」や「お伺い致します」も同様に「いたします」とひらがなで表記するのが正解です。

(2)「ください」「下さい」

「ください」と「下さい」も間違いがちな表記の一つです。
言葉が似ている例として「飲み物を下さい」と「お飲みください」をみてみましょう。初めの例「飲み物を下さい」は「飲み物をくれ」の丁寧語で、動詞として「下さい」を使用しているので漢字で表記します。一方、「お飲みください」は「飲め」を丁寧にするための補助動詞として使用しているので、「いたします」と同様にひらがなで書くのが正しい表記です。

メールでよく使用する文例として「資料を下さい」は動詞なので漢字、「ご確認ください」は「確認する」の補助動詞なのでひらがな表記です。文法が分かりにくい時は、英語のgive(もらうの意)なら漢字、please(~してくださいの意)ならひらがなで書きましょう。

(3)「みる」「見る」

漢字表記の「見る」は、視覚などの感覚を動かしてとらえるという意味です。「資料を見る」など動詞として使うときには漢字で表記します。ビジネスメールでは「見る」と表記するよりも「資料を拝見する」と敬語にした方がよいでしょう。
一方ひらがなで表記するのは「実行してみる」や「聞いてみる」など、「~てみる」とするときです。「実行する」や「聞く」という動詞をサポートする補助動詞になります。

(4)「ない」「無い」

最近誤用が増えている用語のひとつが「無い」です。
漢字の「無い」は形容詞で存在を否定するときに、ひらがなの「ない」は助動詞で動作や状態を打ち消すときに使用します。意味が近しいので間違いやすいですね。
たとえば「面白みが無い」は形容詞なので漢字、「面白くない」はひらがなです。迷った時は、「有る」に置き換えられるものは漢字で表記するようにしましょう。

(5)「いただく」「頂く」「戴く」

これまでの例と同じように、「注文を頂く」「食事を頂く」など動詞「もらう」「食べる・飲む」として使用するときは漢字表記、「ご覧いただく」「お集まりいただく」など動詞を補助するときにはひらがな表記です。加えて、「いただく」には「頂く」と「戴く」の2パターンがあるのでさらに使い分けが難しくなります。

「戴く」は常用漢字ではありませんので、基本的には「頂く」と表記すれば正解です。たとえば対象が自分よりも非常に上で、あえてかしこまった表現にしたいときなどに「戴く」を使用するとよいでしょう。たとえば「もらい物」の意で「戴き物」と記載されることがあります。また、「お菓子を頂く」だと「自分がお菓子を食べる」の意ですが、「お菓子を戴く」だと「お菓子をありがたく受け取る」のニュアンスになります。

間違えやすい表記をいくつかご紹介致しました。
さて、ここまで読んだあなたならもう分かるはず、「ご紹介致しました」は間違いで、正しくは「ご紹介いたしました」です。漢字の方が何となくビジネスメールっぽいから全部漢字にしていたという方は、今日から漢字とひらがなを正しく使い分けてくださいね。

Editor:Megumi Fukuchi

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