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恋愛心理学

子どもを産む?産まない?後悔しないために知っておきたい3つのこと

2019/05/10

結婚は恋人との巡り合わせやタイミングに委ねて選べるものの、そうはいかないのが出産。
子供を産むことにタイムリミットがあるとは知りつつ、“子どもは欲しいけど今じゃない”、“いつか……”とぼんやりしてしまっている人が多いのでは?
選択できなくなってしまった!と後悔しないためにも、しっかり考えて準備したい。となると、いったいいつまでに決断するべき? そして実際、何歳まで妊娠ができると考えていいの?

気軽に聞けないセンシティブなお悩みに答えてくれるのは、テレビから雑誌まで幅広いメディアで活躍する、日本産科婦人科学会専門医の丸田佳奈先生。自身も30代での出産経験者として、妊娠&出産と年齢の関係性や、不妊治療のお値段やリスクについて解説してます。

子どもを産みたいなら、35歳までに妊活を!

医療も進歩しているし、50代で出産する海外セレブなどもいるが……?
「30歳以降女性が妊娠する確率は少しずつ低下しますが、特に35歳を過ぎると確率は急激に低下し、妊娠に不利になっていきます。原因はもちろん老化。
身体が老化するということは、子宮や卵巣もしかり。機能が低下し、受精・着床しにくくなったり妊娠を維持できなくなるのです。だからと言って、35歳ギリギリで妊活をすれば万全、と考えるのはおすすめできません。
もともと妊娠しづらい体質の人は、できる限り早くから妊活をし、必要であれば不妊治療に踏み切る必要があります。結婚していて、子どもを産みたい!という意思が固まっているならば、早めに妊活するに越したことはありません」

不妊症!と焦る前に、まずは自分で妊活を行って。

「不妊症にまつわるニュースの増加に伴い、不妊症の間違った認識が広まってしまっているように感じます。不妊を恐れて早くに妊活を始めるのは良いことですが、2〜3回試しただけで“不妊症なのでは?”と診察を求める患者さんが急増しているという現実も。
そもそも、もっとも妊娠に適した20代の健康的な身体でも、1度の性交渉で妊娠する確率は15〜20%程度とも言われます。つまり5回に1度の確率。
ただ、不妊症を不安に思い続けているとストレスになるため、なるべく気にしないように。年齢やもともと婦人科の持病があるかなど個人差がありますが、20代~30代前半で健康な女性であれば、不妊症を疑って診察を受ける前に、まずは半年くらいは自分で妊活を行ってみてもよいでしょう。」

不妊症を防ぐための対策法は、ありません!

「なぜなら、不妊症の原因の多くは解明されていないから。強いて言うならば、健康的な身体を維持することです。
肥満や痩せすぎは不妊の原因のひとつと言われているため、不摂生をしない、定期的に運動をする、バランスの良い食事を摂る、など、正しい生活習慣を心がけましょう。
またクラミジアやヘルペスなどの性感染症に感染していると、妊娠の妨げになることも。性感染症のほとんどは症状が出ないため、定期的に検診を行うことをおすすめします」 

不妊治療は、貯蓄にも心にも大打撃ということを忘れずに。

「不妊治療には、大きく分けて3つのステップがあります。基本は以下のステップ1から3の順序で行いますが、40代での妊活や、排卵そのものに異常がある場合などは、①を飛ばすケースも。価格は病院によって変動しますが、だいたいの目安がこちらです。

▶︎ステップ1:排卵誘発剤の投与
 価格:数千円〜2万円/月(保険適用内)
  (※実施期間はそれぞれの担当医が決めるので目安はありません。個人で大きく異なります)

▶︎ステップ2:排卵誘発剤の投与+人工授精
 価格(人工授精のみ):2〜4万円/1回(保険適用外)

▶︎ステップ3:排卵誘発剤の投与+体外受精
 価格(体外受精のみ):30〜40万円/1回(保険適用外)

「体外受精の場合は確率を上げるため、一度に複数の卵子を取って受精卵を作るケースも多いです。次の周期以降で使う予定の受精卵は凍結して保存できますが、凍結保存は受精卵の個数で値段が変わり、個数が多いほど保存費用も高くなります」

次回vol.2では、不妊を防ぐためのヒントとなるPMSや、卵子を保存できると噂の低容量ピル、高齢出産のリスクを解説します。

PROFILE:丸田佳奈

日本産科婦人科学会専門医。学生時代にダイエットが原因で生理不順に。治療のため産婦人科に通院した経験から、産婦人科医を志す。情報番組からバラエティ番組、雑誌など、様々な媒体で活躍中。著書に『間違いだらけの産活』(学研パブリッシング)、『キレイの秘訣は女性ホルモン-女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』(小学館)などが。

Illustration:Youmi Chen Photo : Yuki Kato Editor:Ayano Nakanishi

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