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話題の漢方薬店に聞く! PMSや生理痛を改善するための生活習慣

2018/03/22

毎月生理前にメンタルや体調面で不調を感じる女性のために、専門家の先生たちに、PMS=月経前症候群を予防するための対策と、PMSの症状を和らげるためのアドバイスを聞きました。今回はTwitterで話題の漢方薬店、「ミドリ薬品」の櫻井大典さんのお話をご紹介します。

お話してくれるのは、漢方のミドリ薬品 櫻井大典さん

創業70年以上の北海道北見市の漢方薬店、ミドリ薬品の三代目。中医学の観点から季節や低気圧による身体やメンタルの不調を乗り越えるためのアドバイスをつぶやいたTwitterが話題で、フォロワーは8万4千人越え!

そもそも漢方薬店ってどんなところなの?

「中医学という中国に何千年も前から伝わる伝統医学を基に、症状に合ったベストな漢方を選んでくれる薬店です。
 西洋医学は、わかりやすく言えば、痛いときは痛みを抑える薬、鼻水が出たら鼻水を止める薬、というように症状を改善する薬を処方する対処療法が基本。一方、中医学は「なぜその症状が出るのか」という、根本的な原因を探ってそこにアプローチしていきます。薬も食も同然とみなす『医食同源』の考え方から、普段の食生活から身体を整え『病気を未然に防ぐ』ことこそが、中医学の真髄なのです」

中医学の視点からみた、PMSを引き起こす原因とは?

「実は中医学ではPMSという病気は存在しません。PMSの原因は、医学的にすべて解明されているわけではないのです。ただ、月経期間中は血が子宮に集まり、全体的に不足する時期。本来血液を蓄える場所である五臓の『肝』の機能が低下し、そのために身体の不調が起こります。また、血流が悪くなることで肩こりやかすみ目、自律神経障害によるイライラや情緒不安定、不眠などの症状が出ると考えられています」

PMSに効く漢方薬って?

「PMSの症状や原因は人によって様々。一概に『この症状だったらこの薬』というものはなく、何故その症状が出ているのか、その人その人の生活習慣などを細かく聞いて原因を探って行くのが漢方薬店の仕事です。基本的には血を増やして巡らせることで症状は改善されますが、血の巡りが悪くなっている原因は冷えなのか、それとも単純に血が足りていないのか、食生活のせいなのか、それとも睡眠不足なのか。−きちんと専門家のアドバイスを受けることで、PMSの原因を根本から改善するのが漢方なのです。自己判断で漢方を使ってみて効かない場合は、専門家に相談してみることをおすすめします」

PMSを予防・改善するための生活習慣アドバイス

1.食生活〜血を増やす「補血食材」を食べよう

「中医学では、黒いものと赤いものが血を増やすための『補血食材』とされています。黒いものとは、黒豆や黒きくらげ、穀米や牡蠣など。赤いものはナツメやレバー、人参や苺など。また、セロリ、パクチー、春菊やせり、ミョウガなどの香味野菜や、ミントやジャスミン、ローズなどのハーブティーは、気を巡らせる食材としてPMSの時期に積極的に摂るのがおすすめです。あとは五臓の『肝』の機能を上げる食材として、ブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜、貝類があります」

逆にこの時期特に控えたものがいい食材としては、「内臓の機能低下に繋がる冷たいものや、血糖値を急激に上げる甘いもの。野菜などもできれば生野菜ではなく37℃以上に調理したものを。甘いものが欲しいときは、砂糖を使ったお菓子よりも、繊維が豊富な果物を選ぶといいですよ。僕のおすすめは、身体が冷えないよう、苺を焼いた『焼き苺』。これはTwitterでも紹介してフォロワーさんに好評でした」
 PMS期間以外の普段の食生活の中でも、・甘いもの、・揚げ物、・味の濃いものを摂りすぎるとそれが毒物となり、血液がドロドロする原因となって結果的にPMSを引き起こすことも。
「食生活の改善は、生理痛が始まってからでは遅いのです。普段から内臓を冷やしたり血液がドロドロするような食事はなるべく避けるように心がけてください。それだけでもだいぶ症状が緩和されるはずです」

2.激しい運動は控える

「月経期間には気と血液が不足するので、激しい運動はおすすめできません。血行を良くしたいのであれば、ヨガやストレッチなどのゆっくり動く運動を選ぶようにしましょう」

3.スマホやTVは控え、早寝を心がける

「中医学では『肝』は目と直結していて、目を使うと肝に蓄えられた血を消耗し、肝の機能が低下します。PMSの症状でやたらと眠くなるのも、この肝の機能の低下が原因。ですからPMSの時期はできるだけ目を休めるようにしてください。スマホやTV鑑賞、読書は極力控えて、できれば22時にはベッドに入れる日を作ると理想的です」

4.リラックスする時間を持つ

「中医学では、肝の不調がPMSを引き起こすと考えられています。肝はストレスを受け止める臓器。PMSの時期にはこの肝が弱るため、イライラしたり落ち込みやすくなります。それを防ぐためには、予定を詰め込みすぎたりして無理をせず、穏やかな気持ちでゆったり過ごすこと。そのためにも睡眠時間はしっかり取るべきです。あとは趣味に没頭するなどして、上手に気分転換するといいですよ」

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Editor:Moyuru Sakai
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