ソフィア・コッポラのカリスマ性を築いた、4つのポイント
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ソフィア・コッポラのカリスマ性を築いた、4つのポイント

2018/02/18

90年代にイットアイコンとして一世を風靡しながらも、その地位に甘んじることなくカルチャーの第一線を走り続けているソフィア。クリエイターの世代交代が進むなかでも、描きたいものをブレずに発信、キャリアを順調に築いている彼女の姿に、勇気をもらっている人も多いのでは? ソフィア・コッポラの魅力に迫る短期集中連載、今回の第2回目は、なぜ彼女はそこまで支持されるのか、創作のルーツやターニングポイントになった出来事を振り返ります。

友人のキム・ゴードンから、オルタナ女子としての生き方を教わる

友人のマーク・ジェイコブスのショーで、フロントロウに仲良く並ぶソフィア&キム。 ©︎Getty Images

ガーリーカルチャー界のパイオニアと謳われるくらい、ソフィアが90年代に残した功績は大きいけれど、その裏で彼女の創作活動に多大な影響を与えていた人物がいるのをご存知? それがソニックユースのキム・ゴードン。オルタナティブロック界の中心人物として活動しながら、自身が着たい服をつくるためにX-girlを立ち上げたりと、概念に捉われず思いのままに活動していたキムを、ソフィアは10代の頃から人生のロールモデルとして慕ってきた。そして自身も写真を発表したり、キムにならって友人とブランドMILKFED.をスタート。のちの映画制作にも繋がる、クリエイティビティの礎を築いてきた。

周りにはいつもクリエイティブな友人やボーイフレンドが

ソフィアとスパイクは、90年代を象徴するクリエイターカップルとして注目を集めた。 ©︎Getty Images

優れたクリエイターの元には、才能ある仲間が集まるのはいつの世も同じ。ソフィアの友人にはグラフィックアーティスト(今では映画監督!)のマイク・ミルズや、プロスケーター兼アーティストのマーク・ゴンザレスをはじめ、今でも影響力を持つカルチャー界のレジェンド達がたくさんいた。彼らとは自身の作品でコラボレーションするなど良好な関係を築きながら、一方で天才映像クリエイターのスパイク・ジョーンズとは恋愛関係に発展し、のちに結婚。関係はほどなくして終わりを迎えてしまったけど、同時期に映画監督としてキャリアを歩み始めたスパイクから、公私ともによい刺激を受けていたに違いない。

インディーミュージック愛する、オタクなバックグラウンド

商業路線から一線を引き、新たなロックの地平を切り開いたソニック・ユース。 ©︎Getty Images

ファッション、アート、音楽が互いに結びつき、一つのムーブメントを作り上げていた90年代。その時代のミクスチャー感覚は、ソフィアの身体の中にも脈々と流れていて、他分野のアーティストと積極的に関わりを持つことを忘れなかった。中でもファッション同様、コアな音楽シーンには熱い関心を寄せていて、友人のキムが所属するソニックユースのミュージックビデオに出演したり、LAパンクシーンのキーマンに映画の音楽監修を依頼、当時話題となったAirの楽曲をいち早くサントラに起用したり……。最旬の音楽はもちろん、古いロックやポップスまで精通した玄人的な音の嗜好は、プロも唸らせてしまうほど!

インスピレーションを刺激するミューズ達との出会い

キルスティン・ダンスト(左)とエル・ファニング(右)は、いまやソフィア監督作品の常連! ©︎1999 by Paramount Classics, a division of Paramount Pictures. All Rights Reserved. ©︎2010-Somewhere LLC

写真から洋服、映像へと表現の手法が変われど、ソフィアがクリエイションにおいて一貫して大切にしてきたのは、女性というフィルターを通して見た少女たちへのまなざし。映画『ヴァージン・スーサイズ』で鮮烈な印象を残したキルスティン・ダンストをはじめ、『サムウェア』で主人公の娘役を演じたエル・ファニングなど、あどけなさの中にどこか危うげなムードが漂う女の子の存在は、彼女のものづくりの上での重要なメタファーとなっていたよう。ときにかつての自分の姿を重ねながら、同性でしか描けない心の機微を切り取っていく。彼女達の存在なくしては、ソフィアの今の成功もなかったのかもしれない。

→連載第3回目は……いつの時代もぶれない、ソフィアのファッションの秘密に迫ります!

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Writer : Yuri Tanaka
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