ソフィア・コッポラの軌跡を振り返る
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ソフィア・コッポラの軌跡を振り返る

2018/02/16

ガーリーを体現するミューズであり、映画監督としても目覚ましい活躍を続けるソフィア・コッポラ。4年ぶりとなる最新作『The Beguild/ビガイルド 欲望のめざめ 』も公開寸前! 再び注目を集めるアイコンの魅力を、生い立ちからファッションなど全4回にわたって紹介。第1回目は、彼女のヒストリーにフィーチャー。知性とセンス、そして美貌を兼ね備えた、クリエイティブな彼女の魅力を紐解きます。

親族はそろってクリエイターや俳優ばかり! 華麗なるコッポラ一族の出身

左から兄のローマン、ソフィア、父のフランシス、母エレノア。なんと家族全員が映画関係者! ©︎Getty Images

ソフィアの人物像を知る上で、無視できないのがそのスペシャルな家庭環境。父は映画史に残る名作『ゴッドファーザー』シリーズを手がけたフランシス・フォード・コッポラ監督であり、母も映画のセットデザイナー(しかも昨年80歳で監督デビュー!)、いとこには俳優のニコラス・ケイジもいて……と誰もが羨むクリエイティブな一家の生まれ。幼い時から父の撮影に伴いパリやアジアを転々とし、ときに父の映画に出演したり脚本を手がけながら、プロの仕事ぶりを間近で見てきた。そして兄のローマンが映像の道を志したのと同じく、美大を中退後クリエイターとして活動をスタート。27歳のとき映画『ヴァージン・スーサイズ』で華々しく長編監督デビューを飾った。

90年代ガーリーカルチャーの旗手にして、唯一無二のファッションアイコン

映画『ヴァージン・スーサイズ』の1シーン。少女達の衣装ほか、繊細な心理描写でも注目を集めた。©1999 by Paramount Classics, a division of Paramount Pictures. All Rights Reserved.

スイートでメランコリックな世界観を描かせたら右に出るものはなし、と言わしめるほど世界中にファンを持つ彼女だけど、監督デビューを果たすまでに、モデルや写真家として活躍したり、ファッションブランドを手がけていたことって、意外と知らない人も多いのでは? 湧き上がるイメージを、頭に留めるだけでなく、形としてプットアウトしたい。持ち前のDIY精神を武器に、あらゆる表現手法に果敢にトライし、“新たなガーリーの価値観”を示してきた彼女。その生き方は女の子たちに勇気と夢を与え、90年代に湧き起こっていたガールズムーブメントを牽引。彼女は一躍、時代を象徴する顔になった。

ストリートアイコンだった20代から現在まで、一貫としてシンプルなスタイルを貫いているソフィア。 ©︎Getty Images

ソフィアが時代のアイコンとして迎え入れられたのは、単にその活動の面白さが世間を惹きつけただけではなく、恵まれた容姿やファッションセンスによるところも大きい。イタリアの血を引く端正な顔立ちに、ナチュラルなヘアとメイク、カットソーやデニムを軸にしたシンプルなワードローブ……。気負いは一切ないけど、すべてが絶妙なバランスを保っていて、とてつもなくクール。そう思わせる特別な魅力が彼女にはあったし、ソフィアのまわりには常にファッションや音楽業界の才能あふれる友人達がたくさんいて、そういったスノッブな交友関係も、彼女のアイコンとしての価値を高めていったのも事実。

多数の映画賞を総なめ! 時代を牽引する女性映画監督に

現場では穏やかに淡々と仕事をこなすことで知られる彼女。 ©1999 by Paramount Classics, a division of Paramount Pictures. All Rights Reserved.

映画『ヴァージン・スーサイズ』がメディアから注目を集め、一躍ガールズクリエイターとして頭角を現したソフィア。続く『ロスト・イン・トランスレーション』では、名優ビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソンをキャストに起用。東京を舞台に、都市の喧騒と孤独な男女の繋がりを繊細なタッチで描き、アカデミー賞の脚本賞をはじめ数々の賞を受賞。さらに『マリー・アントワネット』で世界中に“カワイイ”旋風を巻き起こし、『サムウェア』でベネチア国際映画祭の最高賞を獲得! 監督としてのキャリアを不動のものにした。そして2018年、いよいよ最新作の『The Beguild/ビガイルド 欲望のめざめ 』が2月23日(金)より全国公開! 女性達のダークサイドに焦点を当てた本作は、カンヌ国際映画祭で監督賞に輝き、ソフィア史上最高傑作との呼び声も! 新境地を開拓し、さらに進化する彼女からますます目が離せない!

→連載第2回目は……ソフィアのクリエイションの鍵を握るポイントを特集!

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Writer : Yuri Tanaka
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