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早速のご対応の意味や例文・使い方。言い換えのできる類語も紹介

2020/03/30

『早速のご対応』とは、依頼したことを素早く対応してくれた相手に、感謝の気持ちを伝える表現です。ビジネスシーンで自在に使いこなせるよう、正しい意味や使い方を覚えましょう。置き換え可能な類語なども紹介します。

早速のご対応の意味は?

敬語は、いざ自分で使おうとすると、意味の解釈に不安を覚えてしまいがちです。言葉を細かく分解し、意味をしっかりと理解しておきましょう。

素早く行動することの敬語表現

早速のご対応は、『早速(さっそく)』と『対応(たいおう)』に、尊敬の接頭語『ご』が付いた表現です。 

 早速とは「行動が素早いこと」を指す言葉です。「すぐに」「速やかに」「直ちに」といった類語があります。 
 対応とは「相手がしたことなどに対して何かを行うこと」を指す言葉です。ご対応と言う場合、対応の行動を起こす対象は相手であり、相手が対応したことに敬意を示す言葉となります。 

 したがって、早速のご対応は「こちらの要求や依頼などに素早く行動してくれたこと」を意味する表現です。

早速のご対応の使い方

早速のご対応が使えるシーンは、主に以下の2パターンです。状況をイメージすると、より分かりやすくなるでしょう。

感謝を表すときに

こちらから相手に何かをお願いするようなときは、どのような場合であっても相手の対応が素早いに越したことはないでしょう。 

メールをすぐに返信してほしかったり、お願いした書類をすぐに届けてもらいたかったりする状況で、実際に相手が素早く動いてくれたときには、感謝したくなるはずです。 

早速のご対応は、このように相手の迅速な反応に対する感謝の気持ちを示す際に、「ありがとうございます」などといった言葉と一緒に使います。 

相手の素早い対応によって自分がどのように感じたのか、どんなことに対してプラスになったのかなど、さらに文章を付け足すことでより丁寧な表現が完成します。

依頼するときに

早速のご対応は、相手へ感謝の意を表す際に使われることがほとんどですが、以下例文のように、相手に対し何かの要求や依頼をする場合にも使用できます。

<例>

早速のご対応をお願いしたいのですが、明日までにメールにてご回答いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

相手からの反応をとにかく急ぎでもらいたい場合や、返事の期日を近日中に設定しなければならない場合などに、使えないことはないフレーズです。

ただし、前後にどれだけ敬語表現を用いて丁寧な文章を作っても、言いたいことの核心は「急いでほしい」という内容です。相手によっては失礼な印象を与えかねません。 

素早い対応が求められている理由を、相手も十分に理解しているような場合に限り、使える言い回しだといえるでしょう。

早速のご対応の注意点

敬語表現は、何度も使っているうちに、自分勝手なアレンジが加わり、いつの間にか間違った使い方になっていることがあります。気を付けるべきポイントをチェックしましょう。

いただき~の使い方

最初に、次の正しい表現を確認しましょう。

<例>

早速のご対応、誠にありがとうございます。

敬語表現では、この文章と似たような言い回しが数多くあります。そのため、次のような間違いをしがちです。

<例>

早速のご対応いただき、誠にありがとうございます。

『いただき~』を付ける場合は、以下のような文章にするのが正解です。後半はアレンジを加えていますが、重要なのは前半部分です。

<例>

・早速のご対応をいただき、感謝申し上げます。 

・早速ご対応いただき、ありがとうございました。 

助詞『の』を使うなら、対応する助詞『を』を必要とします。『の』を使わない場合は、「ご~いただく」の謙譲表現を使った「ご対応いただく」で、一つの動詞として扱うことができます。

『ご』を抜かない

基本的に、ご対応は『ご』をとるのはNGです。尊敬の接頭語を抜き、早速の対応とすると、敬語の要素が全くなくなってしまいます。

早速のご対応は、相手が行った対応という行動に対して敬意を伝える表現です。文章全体に敬語をたくさん使用しても、ご対応からごを抜いてしまうと失礼な表現になります。

ただし、あくまでも敬意がなくなるだけであり、早速の対応という表現自体は間違いではありません。

 例えば、部下が迅速に行動してくれたことに対し、上司が感謝を述べる言い回しとして、「早速の対応に感謝します」のように使えます。

上司には使える?

これまで述べてきたように、早速のご対応は相手の対応に尊敬の意味を込めて使う表現です。したがって、上司や取引先など目上の相手にも問題なく使用できます。
相手にとっては特に急いだ意識がなくても、自分にとって迅速な反応だと思ったのであれば、基本的にはどんな相手に対しても使える表現です。 

ただし、相手によっては、「このくらいのスピード感でこなすことは当たり前だ」「もっと遅い反応を予想していたのか」などと、嫌味っぽい思いを抱く人もいます。 

相手との関係性や、相手がおかれている状況を考慮し、むやみな多用は控えたほうがよいフレーズです。

ビジネスメールで使える例文

素早い反応をしてくれた相手に感謝の気持ちを伝える例文を紹介します。敬語なども一緒に覚えれば、ビジネスで使える表現の幅が広がります。

早速のご対応ありがとうございます

まずは「ありがとうございます」を付けた基本形を、例文で確認しておきましょう。

<例>

このたびはこちらからの急な依頼にもかかわらず、早速のご対応、ありがとうございます。おかげさまで、お客様の希望日時どおりに商品をお届けできました。 

前に述べた、『~してもらう』の謙譲語『いただき~』を付けると、次のようにより丁寧な言い回しになります。

<例>

予期せぬトラブルであったにもかかわらず、早速のご対応をいただき、誠にありがとうございます。お客様からも感謝の言葉を頂戴しております。

この場合、漢字で『頂き~』とはしないようにしましょう。漢字で書く場合は、「食べる・飲む」の謙譲語として使われるのが一般的です。

早速のご対応、誠に感謝いたします

後につづける感謝の言葉を「感謝いたします」「お礼申し上げます」などと言い換えれば、よりかしこまった表現にできます。以下に例文を挙げておきます。

<例>

・弊社スタッフからの突然のお願いにもかかわらず、早速のご対応、心より感謝申し上げます。また、技術面でのご指導もいただいたようで、重ねてお礼申し上げます。

・受付時間ぎりぎりに注文させていただいたのですが、早速ご対応いただき恐れ入ります。先ほど商品を受け取りました。大変満足しております。

文語的なニュアンスが強まるため、より堅い印象を与えられます。ワンパターンにならないよう、数多くの置き換えを覚え、ビジネスメールなどで役立てましょう。

お忙しい中などを加えるのもあり

「ご多忙の折」「ご多用中」「お忙しい中」などを文頭に付け加えると、相手への印象がさらに良くなるでしょう。 

忙しい中でも自分のために時間を割いてくれたことに対し、より強い感謝の気持ちを込められます。相手への配慮を示す言葉として、たとえ相手が暇であったとしても使える表現です。 

感謝する場面だけでなく、相手に依頼・要望する際にも、以下のように使うと効果的です。

<例>

・ご多忙の折とは存じますが、早速のご対応、よろしくお願い申し上げます。

・大変お忙しい中、誠に申し訳ありませんが、早速ご対応いただけるとありがたく存じます。

早速のご対応の類語表現

意味が似ている、いくつかの言い換え表現を紹介します。それぞれ微妙にニュアンスが異なりますが、ほぼ同じような使い方ができます。

迅速なご対応

『迅速(じんそく)』という言葉は、早速に比べ、よりスピード感のある意味合いが強くなります。反応の速さを特に強調したい場合などに使うとよいでしょう。 

例えば、締め切りまで1週間あるにもかかわらず、2日程度で済ませてもらったような状況では、迅速なご対応を使用しても違和感がありません。 納期などの設定がなかったとしても、メールの返信が数分後に届いていたような場合は、迅速なご対応を使える状況だといえます。 

また、『ご』を抜いた「迅速な対応」は、自分の行動に対しても無理なく用いることが可能です。早速をはじめ、他の類語は適さない表現であることを、以下でチェックしておきましょう。

<例>

皆様からのご期待に応えられるよう、常に迅速な対応を心掛けております。

早急なご対応

『早急』は「さっきゅう」と読みます。「そうきゅう」と読まれることが一般的ですが、どちらでも意味は全く同じです。 

一刻を争うような素早い行動を求めたい場合などに、「早急に対応すべき」「早急に対応しなさい」のようなニュアンスで使われます。 

より緊迫感を出す意味合いを含む言葉であるため、お礼を言うような場面では使いにくいともいえるでしょう。義務を主張したり命令したりする文章が似合います。 

ただし、早速とほぼ同じような使い方ができる上、早速より丁寧でかしこまった言葉でもあるため、表現の幅を広げる選択肢の一つとして覚えておきましょう。

早々のご対応

「ある状態が成立した直後」というニュアンスを持つ『早々(そうそう)』は、次のような使われ方をする言葉です。

<例>

・当商品は、販売を開始した早々に、いくつかのショッピングサイトで売上ランキング1位を獲得しました。

・現在の営業部長は、支社から転属してきた早々に、次々とクライアントを獲得した人物です。 

『早々と』と書く場合は『はやばやと』と読みます。「普通よりも早く」という意味合いを持つ言葉で、スピード感を強調する意味ではあまり使われません。 
早々のご対応は、早速のご対応とほぼ同じ意味を持ち、そのまま置き換えて使用できます。

素早いご対応

早速・迅速・早急などは、いずれも『素早い(すばやい)』という意味を持つ言葉です。

したがって、これらの言い換えとして違和感なく使用できます。 動作がきびきびしている様子を表す『すばしこい』という言葉に、意味や読みが似ているため、くだけた口語的な印象を与えがちな言葉です。 

素早いご対応という場合は、これまで挙げてきた類語表現と同じく、早速のご対応とそのまま置き換えられます。 

ただし、かしこまったニュアンスを出しにくいため、形式ばった文章では、他の表現を使用したほうがよいでしょう。

まとめ

早速のご対応は、依頼や要望に対して素早く行動してくれた相手に対し、感謝を示すときに使われる敬語表現です。ビジネス文書やフォーマルな場面で使えば、より丁寧できちんとした印象を与えます。 

言い換え表現もしっかりとマスターし、敬語表現の幅を広げたいときに役立てましょう。

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