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『おかれましては』使い方間違えてない…?正しい使い方&すぐに使える例文をチェック

2020/03/30

『おかれましては』は、かしこまった文章でよく目にする言葉ですが、どのように使えばよいのか戸惑うことも多いのではないでしょうか。意味や使い方をしっかりと理解すれば、美しい敬語表現ができるようになります。

おかれましてはの意味

ビジネス文書などでよく使われるおかれましてはという表現は、どのような意味の言葉なのでしょうか。詳しく理解しておきましょう。

相手に関連することを述べる表現

おかれましてはは、相手についての事柄を述べる際に使用されるフレーズです。「関しましては」という言い回しと同じ意味で用いられます。 
『~に関しては』という意味の『~においては』を丁寧な表現に変えたものであり、相手に対する尊敬のニュアンスも含んでいる言葉です。

 文法的に分解すると、元となる動詞『おく』の丁寧語『おきます』を、尊敬語に変化させた『おかれます』に、助詞の『て』と『は』が付いた構成となっています。 

丁寧や尊敬の意味を含む言い回しであるため、上司や取引先など立場が上の相手に対する敬語として正しく使用できます。

ビジネスメールや文書に

おかれましてはというフレーズは、ビジネスメールや文書の中で、定型句としてよく使われます。 
かしこまった文章では、冒頭に時候の挨拶などを書くのが基本的なマナーです。おかれましてはは、時候の挨拶に続けて、相手に敬意を払うお決まりの言い回しとして使用されます。 

目上の人や取引先・顧客などに対し、正しく明確な内容の文章を書かなければならないような場合に、きちんと使えることが望ましい表現だといえるでしょう。

おかれましてはは漢字でどう書く?

ビジネス文書では、漢字と平仮名のどちらでも書ける言葉の扱いに気を付ける必要があります。正しい書き分けができるようになりましょう。

於かれましては

おかれましてはは、漢字で『於かれましては』と書きます。さまざまな意味を持つ『置く』という言葉が語源ではありますが、この表現では『置』の漢字は使いません。 
『於』という語は、手紙や案内状などでよく見られる「於 公民館第一集会場」「於 6月16日 10:00」のような形で使われることがあります。 

この場合は、場所や時間を表す『於いて』の意味で使われており、後に続く場所や時間にそのことが行われるというような内容を示しています。

 「次回の報告会に於いて説明いたします」「彼に於いてとても大切なことだ」のように、ある事柄や人物との関連を表す際にも使われる言葉です。

平仮名を使うべき?

おかれましてはと於かれましてはは、どちらで表現しても意味は全く同じです。
しかし、漢字を使って書かれることはあまりありません。 於かれましてはのほうは文章が堅苦しくなりすぎる印象があるため、平仮名で表記するのが一般的です。

 逆に、かしこまった文章などで、できるだけ堅苦しい雰囲気を出したいような場合は、漢字を使ってもよいでしょう。 通常のビジネスシーンでやり取りされるメールや文書では、平仮名表記を使うほうが無難です。

おかれましてはの使い方

仕事をする上で正しく使うためのポイントを解説します。好印象を与えられる敬語の使い方を理解しましょう。

人や団体名を前に入れる

おかれましてはの前には、個人の名前や団体名が入ります。尊敬語であるため、前に入れる名前にも、「○○様におかれましては」のように敬意を示す語を付けましょう。 
相手が会社の場合は、「貴社におかれましては」と書きます。御社は主に口語で使われる言葉であるため、メールや文書では貴社を使いましょう。 

人や団体名だけでなく、「貴社の新たなプロジェクトにおかれましては~」のように、物事や考え方などを前に入れる場合もあります。 

あくまでも尊敬の対象となるものを前に入れることになるため、物事や考え方が対象となる場合も、目上の人や取引先などに関係したものになります。

『おかれては』は使わない

おかれましてはを『おかれては』とした場合、文法的には丁寧語の『ます』を取った尊敬語の『おかれる』だけが残る形になります。
 前に入れる人や団体を敬う言葉ではありますが、敬語表現としては弱くなるため、基本的におかれてはという言い回しは使わないようにしましょう。

 ただし、以下例文のような状況では、おかれてはが使えます。

<例>

ご連絡致します。○○様におかれては、急用につき本日の会議を欠席することとなりました。

このように、おかれてはの前に入れる人や団体が、その場にいなかったり直接話す相手ではなかったりする場合には、おかれましてはではなくても失礼にはあたりません。

おかれましてはの例文

場面を思い浮かべながら、よく使われる言い回しを例文で確認しましょう。使いどころを間違えないよう、しっかり覚えて活用してみてください。

感謝をする場合

おかれましてはを文書の最初に書く挨拶の中で使う場合は、感謝やお礼の気持ちを示す文章につなげるとよいでしょう。 以下のような例文がよく使われています。

<例>

・皆様におかれましては、日頃より弊社のサービスをご愛顧いただき、大変感謝しております。 

・〇〇様におかれましては、公私を問わずお付き合いいただき、多くの貴重な経験をさせていただきました。心より感謝申し上げます。 

お祝いの言葉としても、次のような使い方ができます。

<例>

本日、貴社におかれましては、創立10周年を迎えられたとのこと、心からお慶び申し上げます。○○社長をはじめ、社員の皆様におかれましても、さぞかしお喜びのことと存じます。 

謝罪をする場合

顧客や取引先に対して謝罪の気持ちを込めた文章でも、以下のように敬意を示す意味でおかれましてはが使えます。

<例>

・お客様におかれましては、このたびの大規模な不具合によりご不便をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

 ・弊社の不手際により連絡が遅れた件に関しまして、○○様におかれましては、大変ご気分を害されていることと存じます。申し訳ございませんでした。 

お悔やみの文書などで言葉に迷う場面でも、次のような使い方ができます。

<例>

○○様におかれましては、御尊父様ご逝去とのこと、さぞお力落としのこととお察しいたします。 

冒頭や締めの挨拶に使う場合

ビジネスメールや私用の手紙など、目上の相手に宛てた文書では、冒頭や締めの挨拶で時候の挨拶などと一緒に、次のような言い回しでよく使われます。

<例>

・紅葉の季節となり、朝晩は多少冷え込む毎日となっておりますが、○○様におかれましてはご健勝にてお暮らしのことと存じ上げます。 

・貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素はひとかたならぬご厚誼を賜り深謝申し上げます。 

・寒くなり風邪がはやっております。奥様をはじめご家族の皆様におかれましては、お体にくれぐれも気を付けて、よいお年をお迎えいただきますようお祈り申しあげます。 

おかれましてはの類語

いくつかの類語を覚えておけば、表現の幅が広がります。状況によっては違う言い回しのほうがふさわしい場合もあるでしょう。

つきましては

『~については』という言葉を丁寧に表現した『つきましては』は、前に述べた事柄に対し、関連した結果などを続ける際に使われる言葉です。 
「~に関しては」という意味ですが、物事に関することのみが前に入る対象となります。

個人や会社を前に入れてしまうと、大変失礼な印象を与えてしまうため気を付けましょう。 下に例文を挙げておきます。

<例>

・昨日ご依頼いただきました件につきましては、現在関係各所に確認中でございます。 

・アプリの設定方法につきましては、公式サイトでご確認ください。 忘年会の出欠につきましては、金曜日までに私のほうまでご連絡いただければ幸いです。 

関しましては

『関しては』を丁寧に言い換えた表現が『関しましては』です。つきましてはと同様、人や団体名について述べてしまうと相手に失礼な印象を与えます。 

他の類似表現に比べ、シンプルで分かりやすく、ビジネスや日常会話などさまざまなシーンで使える言い回しです。以下のような例文を参考にしましょう。

<例>

・この件に関しましては、再度協議した上で決定することといたします。 

・従来のサービスに関しましては、内容を大幅に変更いたしました。 

まとめ

おかれましてはというフレーズは、人や団体など相手に関することを述べる際に使われる敬語表現です。
感謝・謝罪をする場面や、文書での挨拶などによく用いられます。 

類語を含め、意味や使い方をしっかりと理解し、相手やシーンに合わせて上手に役立てましょう。

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