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「お体に気をつけて」のビジネスでの使い方。例文や言い換え、返事の仕方も紹介

2020/03/11

文章を締める言葉や節目の挨拶、または季節の変わり目などで『お体に気をつけて』という気持ちや表現を含んだ言い回しがよく使われます。実際の使い方などを解説しつつ、さまざまな場面で便利に使える類語や言い換え表現も紹介します。

お体に気をつけての意味

日本語には、相手の体調や健康を気づかう表現が数多くあります。その中でも一番シンプルで分かりやすい言葉がお体に気をつけてです。 

文字通りの意味を持つフレーズではありますが、その言葉にはどのようなニュアンスを含んでいるのか、あらためてチェックしておきましょう。

相手を気づかう言葉

お体に気をつけては、相手の体調を気づかう気持ちが込められた表現です。

今の体調に気をつけてほしいという意味に加え、今後の健康を願うニュアンスも強く含んでいます。 メールや手紙などの文書で使われたり、挨拶での一言として使われたりすることが多いでしょう。

身近な人とのコミュニケーションでも用いられる言葉です。 上司・恩師・先輩など目上の人や、同級生や同僚など同じような年齢・立場の人、部下や後輩といった人まで、前後の細かい表現に気をつければ誰に対してでも使用できます。 

よく使われるシーンこそあるものの、相手が実際に体調を崩しているような状況でなければ使えるタイミングも問わない、とても使い勝手のよい言葉です。

お体に気をつけての使い方

相手の体調を気づかう言葉であるお体に気をつけては、会話や文書に関係なくさまざまな場面で使用できます。

よく使われる主なケースを紹介します。

メールや手紙の締めとして

お体に気をつけては、メールや手紙などで比較的まとまった内容の文章をやり取りする際、結びの挨拶でよく使われます。 前文で季節の挨拶などを記し、主文でメインとなる内容を書いた後、末文でお体に気をつけてを使った締めの言葉を差し込めば、相手に対する印象がグンと良くなるでしょう。 

また、メールやFAXなどのビジネス文書は、文章全体が伝えたい用件だけになってしまいがちです。文書の内容にもよりますが、相手を気づかう一言を最後に添えるだけで、読む人の心を和ませ、好印象を与えられます。 

ただし、相手が病気や怪我で入院していたり、自宅療養中であったりする場合は、使用を控えるのが賢明です。

退職や転職する方へ

お体に気をつけては、退職・転職により今の場所から離れる相手に対し、お別れの言葉としても使えます。 

「健康に気を配りながらこれからも頑張って」というように、相手の体を気づかいながら、将来に向けてのエールを送るニュアンスも含められます。 

目上の人にも使えるため、前後に付け加える言葉に留意し敬意を示す表現にすれば、上司や先輩が職場を離れる際にも気の利いた一言として喜ばれるでしょう。

体と身体の使い分けは?

お体は『お身体』と書くことも可能です。どちらも『おからだ』と読みますが、漢字が違うと意味も微妙に異なるため、手紙やメールでは違いを意識しましょう。 『体』とは、頭から足までの肉体全体を指す言葉です。

一方、『身体』は、精神や心を含めた心身を表し、フィジカルとメンタルの両方を指しています。 お体に気をつけての場合は、単純に肉体としての『からだ』を案じていることになり、基本的にはこちらを使うのが無難です。 

お身体に気をつけての方は、厳密には心身ともに健康であることを願う意味になるため、「気持ちの上でも強くあれ」というようなニュアンスを含みたい場合に使えます。 

ただし、実際には、このような違いを意識して使い分けられることはほとんどありません。どちらも同じように使えることを覚えておきましょう。

お体に気をつけての例文

自然な言い回しでお体に気をつけてを使える例文を、シーン別に紹介します。

実際に口頭で使う場合は、言葉に気持ちを込めることも大切です。

カジュアルな間柄の場合

親しい先輩や上司が退職・転職などで職場を離れるような場面では、後ろに「頑張ってください」という言葉をつけて、以下のようなお別れの挨拶にできます。

▼使い方の例

・いままでいろいろとお世話になり、ありがとうございました。新しい職場でもお体に気をつけて頑張ってください。 

健康を気づかいながら未来へのエールも送れる言い回しとして、目上でありながらカジュアルな間柄の相手にちょうどよい表現です。 

同僚や部下など敬語を使う必要のない人に対しても、「体に気をつけて頑張ってね」と少しくだけた表現にすれば、相手も気持ちよく次のステップへ一歩踏み出せることでしょう。

強調したいとき

お体に気をつけてという気持ちを強く示したい場合は、強調表現を前につけて、下記例文のような言い回しが可能です。

▼使い方の例

・くれぐれもお体に気をつけて、健康にお過ごしください。 

・どうかお体に気をつけてお過ごしください。 

『くれぐれも』や『どうか』は、お願いや依頼の意味合いを強く含んだ言葉です。敬語ではありませんが、目上の人に対して使うとより好印象を与えられるでしょう。

 似た意味の言葉として『どうぞ』『なにとぞ』などがあります。相手やシーンごとに言い換えを意識すれば、表現の幅も広がります。

新年の挨拶

年賀状などで新年の挨拶を書く場合にも、お体に気をつけてを使った次のような表現ができます。

▼使い方の例

・本年もお体に気をつけて、お仕事に邁進されてください。 

・まだまだ寒い時期が続きますので、お体に気をつけて、健やかにお過ごしください。 

暑中見舞いでは以下のような例文にするとよいでしょう。

▼使い方の例

・当分暑さが続くかと思われますが、お体に気をつけて、この夏を乗り切ってください。 

暑い時期や寒い時期に送る挨拶状では、これらのように気候や気温に注意を促すような言葉を絡めると、お体に気をつけてのフレーズが一層際立ちますね。

お体に気をつけてに対しての返事

世の中でよく使われる表現には、ある程度決まった形の返事が使われます。

お体に気をつけてにふさわしい受け答えを覚えれば、相手と気持ちよくやり取りできるでしょう。

お気づかいいただきありがとうございます

お体に気をつけてと言われたら、まずはお礼を述べ、その後に相手の健康を気づかう言葉を続けましょう。

▼使い方の例

・お気づかいいただきありがとうございます。○○様もお体に気をつけてお過ごしください。 

・お心づかいに感謝いたします。○○さんもどうかお体に気をつけてお仕事を頑張ってください。 

このように丁寧な言い回しで返せば、単なる「ありがとうございます」に比べ、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。 

後半の相手を気づかう言葉は、次に解説する類語や言い換えを覚え、いろいろな表現ができるようになるとなおよいでしょう。

お体に気をつけての類語や言い換え表現

相手の健康を願うフレーズにはさまざまな種類があります。利用シーンや相手の状況にも注意し、適切な言い回しを選択することをおすすめします。

お体にはご留意ください

『留意する』とは「気にする・気に留める」という意味の言葉です。類語の『注意する』『用心する』よりは、気をつける程度が弱くなります。 

『お体にはご留意ください』は、健康を気にしてほしい、体調を気に留めてほしいという、相手の健康を気づかう表現です。 

お体に気をつけてくださいに比べ、より丁寧な表現となり、以下のような例文にすればかなり目上の人に対しても使えます。

▼使い方の例

・8月も終わりに近づいてきましたが、連日のように猛暑が続いておりますので、くれぐれもお体にはご留意ください。 

・慣れない部署に異動してこられたばかりで、なにかとお忙しいとは存じますが、どうかお体にはご留意ください。 

ご自愛ください

『自愛』は、「自分を愛する」、つまり「精神面を含めた自分の体調全てを大切にする」という意味の言葉です。 

『ご自愛ください』という場合は、「ご自身の体調を大事にしてください」と相手の健康に気を配る敬語表現になります。 

『愛』という語が柔らかなイメージを与えやすい上、男女共に用いることが可能です。目上の人にも使えることから、手紙やメールの末文に以下のようなフレーズでよく使われます。

▼使い方の例

・残暑厳しき折、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。 

・季節の変わり目ゆえ、くれぐれもご自愛ください。 

ご体調を崩されぬようお気をつけください

お体に気をつけてというフレーズは、体調を気づかう気持ちをあいまいに表す意味合いであるため、相手の立場や状況にかかわらず広く使えるメリットがあります。 

一方で、「ご体調を崩されぬようお気をつけください」という言い回しは、気をつけてほしい対象をストレートに示していることから、より親しげな印象を与える表現です。 

似たようなフレーズとしては、「お風邪をひかれぬようお気をつけください」などが挙げられます。 

いずれも、目上の人などに使うと、やや馴れ馴れしい印象を与えてしまう恐れがあるため、ある程度距離感の近い相手に対して使うのがよいでしょう。

お大事になさってください

『大事(だいじ)』とは、大切にすることを意味する言葉です。「用心する・自重する」という意味でよく使われる「大事をとる」の大事と同じ言葉になります。 

「お大事になさってください」という表現は、病気や怪我で弱っている相手の体を気づかい、回復を願っていることを伝えるフレーズです。 健康を願う他の表現と異なり、使える相手がすでに病気や怪我で休んでいるような人に限られます。

 病院などで言われる『お大事に』という言葉は、お大事になさってくださいを省略したものです。

以下の例文で使い方を確認しましょう。

▼使い方の例

・その後、ご病状はいかがでしょうか。まだまだ寒い日が続きますが、お体お大事になさってください。 

・入院されたとのこと、大変驚いております。ご無理なさらぬようお大事になさってください。 

ご健勝をお祈り申し上げます

『健勝(けんしょう)』とは、健康がすぐれて元気な様子を表す言葉です。「ご健勝をお祈り申し上げます」という言い回しで、健康であることを願う敬語表現になります。 

手紙やメールなどのビジネス文書だけでなく、スピーチや挨拶などさまざまな場面で使える便利な表現です。

特に、次のような例文は、乾杯の音頭でよく使われる定番フレーズといえるでしょう。

▼使い方の例

・皆様のご多幸とご健勝をお祈り申し上げ、乾杯の音頭を取らせていただきます。 

メールや手紙の末文では、以下のような結びの言葉としても使えます。

▼使い方の例

・末筆ながら、益々のご健勝をお祈り申し上げます。 

まとめ

お体に気をつけてという言葉には、相手の体調を気づかい、今後の健康を願う意味が込められています。

一言で好印象を与えられる上、シンプルで分かりやすい便利な表現です。 似た意味のフレーズもたくさんあるため、それぞれの使い方をマスターし、状況に応じた使い分けができれば、より豊かな表現力が身につくでしょう。

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