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ビジネスでどう使う?「ご一報」の正しい意味と使い方、例文・類語も紹介

2020/03/10

上司や取引先などに何かを連絡したい場面では、『ご一報』という言葉がよく用いられます。仕事上のメールや文書に限らず、会話でも使える便利な言葉です。意味や正しい使い方、ビジネスで役立つ例文などを紹介します。

ご一報の意味

ご一報(いっぽう)とは具体的にどのようなことを表す言葉なのでしょうか。意味や敬語の構成について解説します。

簡単な知らせのこと

『一報』とは「簡単な知らせ・一度告げ知らせること」という意味の言葉です。「一回・一度」を表す『一』と、「報じる・報告」の『報』が組み合わされています。 

一般的には、一言で終わるような内容だけでなく、ある程度長い文章や内容がまとまった文章も指します。

 電話やメールなどでお知らせをしたり、ニュースが飛び込んできたりした際などに、以下のような使われ方をする言葉です。

▼使い方の例

・同居している姉が資格試験に合格したので、故郷の母に一報入れておきました。

・ チケット当選の一報が届いた瞬間から、我が家はしばらくお祭り騒ぎでした。 

一報に尊敬の意味を示す接頭語『ご』をつけると、連絡や報告といった意味を持つ敬語になります。

ご一報の使い方

簡単な知らせを受けたいときや送りたいときなど、ご一報はさまざまなシーンで使える言葉です。

細かいポイントを押さえながら、正しい使い方をマスターしましょう。

取引先や目上の人にも使用できる

接頭語として使う敬語の『ご』は、言葉を使う人の意図や前後の文脈などにより、尊敬・謙譲・丁寧のいずれの意味にもなり得ます。 ご一報の『ご』を尊敬語として使う場合は、先輩・上司・取引先など目上の相手に対して問題なく使えます。

ただし、後に続く言葉の影響で二重敬語など間違った表現にならないよう、言い回しには注意が必要です。

また、ご一報だけでは相手への敬意が弱いため、場面によっては丁寧さを欠く印象を与える可能性もあります。 「申し訳ございませんが」や「大変恐縮ではございますが」など、文章の前にクッション言葉を入れるなどして、より丁寧な表現を心掛けることも大事です。

相手への依頼・自分の行動に

尊敬語としてのご一報は、相手から何らかの反応がほしいときなどに「お知らせください」と、依頼するようなシーンでよく使われます。 

また、接頭語の『ご』を丁寧語と解釈することで、「ご一報申し上げます」のように行動を起こす対象が自分である場合にも使用可能です。 ご一報は、相手から連絡がほしいときや自分から連絡をしたい場合など、口語・文語問わずさまざまな場面で使えます。 

その他「それでは何かありましたらご一報ください」のように、具体的な連絡事項がなくても、メールの結びで社交辞令のような表現として使うこともあります。

メールなどで使えるご一報の例文

ご一報を使用した例文をいくつか紹介します。ケースに合わせてうまく使い分けられるようにしましょう。

ご一報差し上げます

自分から相手に連絡をする場合は、相手に対し何かをするときに用いる謙譲語『~差し上げる』を続けて、以下例文のような表現を使いましょう。

▼使い方の例

・お送りいただいた商品が弊社に届き次第、ご一報差し上げます。 

何かが分かったあとや完了したあとにそのことを知らせる場合だけでなく、既に済んでいることを知らせる場合にも、次のような表現が可能です。

▼使い方の例

・先ほど会場の準備が整いましたので、ご一報差し上げます。 

後半部分の言い換えとしては、「ご一報申し上げます」も使用できます。両方とも二重敬語だと解釈されがちですが、正しい敬語表現です。 より丁寧な表現にするなら、「~させていただきます」「~させていただきたく存じます」などとするのもよいでしょう。

ご一報ください

相手から知らせがほしい場合に使えるスタンダードな表現として、「ご一報ください」がよく使用されます。 

尊敬を表す接頭語『ご』と丁寧語の『ください』を組み合わせた表現です。二重敬語ではなく、正しい敬語表現になります。

例文で確認しましょう。

▼使い方の例

・ご多忙のところ大変恐縮ですが、至急ご一報ください。 

・私たちと一緒にお手伝いをしていただける方がいらっしゃいましたらご一報ください。 

なお「ご一報してください」という言い回しは間違いです。『ご~してください』という敬語表現が存在しないため、正しい敬語ではないという解釈になります。

ご一報いただけますと幸いです

前述したご一報くださいは、敬語ではあるものの命令形で終わる表現であるため、相手に不快な思いをさせてしまう可能性もあるでしょう。 

次の例文のようにすれば、命令のニュアンスを抑えられ、より丁寧な依頼の気持ちを示す表現にできます。

▼使い方の例

・プロジェクトに関する書類一式を郵送いたしましたので、届きましたらご一報いただけると幸いです。 

・弊社が設立した当時の写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら、私の方までご一報いただけますと幸いです。 

「できれば連絡がほしい」という意味にもとられかねない表現であるため、確実に返事がほしい場合は使用を控えたほうがよいでしょう。

ご一報いただけますでしょうか

敬語をより丁寧な表現にする方法の一つとしては、『ご~いただけますでしょうか』を使う言い回しも挙げられます。この表現は二重敬語だという意見もありますが、実際は正しい用法の敬語です。 下の例文のように、疑問形のような表現で柔らかい印象を与えられる効果が期待できるほか、会話ではそのまま疑問文として使うことも可能です。

▼使い方の例

・大変お忙しい中申し訳ございませんが、本日の午後5時までにご一報いただけますでしょうか。

・ 商品につきましてご質問などがございましたら、メールかお電話にてご一報いただけますでしょうか。 

一報の類語や言い換え表現

ご一報は普段から耳や口にすることが多い表現ですが、別の言い方もできます。

状況によっては別の言い回しのほうが適している場合もあるでしょう。

ご連絡

『連絡』は「自分の考えや気持ち、物事に関する情報などを相手に知らせること」を指す言葉です。 

一報に比べ、よりカジュアルなニュアンスを持つため、ビジネスシーンだけでなく日常生活のさまざまな場面で広く使われています。 

名詞としては同じような使い方ができますが、連絡には『連絡する』という動詞形があるため、以下のような表現も可能です。

 ▼使い方の例

・先日ご連絡いたしました○○の件ですが、その後いかがでしょうか 

・改めて弊社の担当からご連絡してもよろしいでしょうか。 

一報には動詞表現がないため、上記のような例文の連絡とは置き換えられないことに注意しましょう。

ご報告

連絡があくまでも物事の内容を簡単に伝えることを意味する言葉であるのに対し、『報告』は物事の結果や経過にフォーカスして知らせることを意味する言葉です。 

ご報告は、目上の人に報告することを丁寧に表現した敬語です。「ご報告いたします」「ご報告申し上げます」のような言い回しがよく使われます。 

名詞形・動詞形ともにあるため、連絡との言い換えはできますが、意味のニュアンスが異なる点に注意しましょう。 

また、至急で伝えたいことがある場合、簡単な報告内容に続けてよく使われる「取り急ぎご報告まで」という表現があります。 

「とりあえず報告だけさせてもらいます」という意味ですが、上司や取引先に使うと失礼にあたるため使用を控えるようにしましょう。

お知らせ

お知らせの『知らせ』とは『通知』という意味の言葉です。主に書き言葉で用いられ、名詞としてはご一報と同じように使えます。 『お知らせする』という動詞形もあるため、連絡や報告と同様に「お知らせいたします」といった表現も可能です。 

「年末年始休業のお知らせ」「日程変更のお知らせ」などのように、広く通知したいことがある場合によく使われる言葉です。

 他の類語に比べ、カジュアルな印象を与えやすい言葉であるため、女性が「お知らせくださいませ」のように使えば、仕事上のかしこまった場面でも柔らかい印象を与えられます。

まとめ

ビジネスシーンでは、簡単な知らせを伝えるような場面で、ご一報がよく使われます。

相手に対する依頼だけでなく、自分の行動にも使える便利な言葉です。 

類語としては、ご連絡・ご報告・お知らせなどがあります。
それぞれ微妙な意味の違いがあるため、相手やシーンに合わせて上手に使い分けましょう。

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