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「お願いしたく存じます」これが正解!ビジネスで使える例文と正しい使い方

2020/03/12

頼みごとをする際に使われる「お願いしたく存じます」は、上手く使えるようになればビジネスメールなどで好印象を与えられる言い回しです。使い方を理解し、お願いするときに役立つ他の表現方法もマスターしましょう。

お願いしたく存じますってどういう意味?

ビジネスシーンでは、相手に何かを頼みたい場面が多々発生するものです。

そんなときに使えるお願いしたく存じますについて、意味や文法的な構造を解説します。

希望・要望などを丁寧にした表現

お願いしたく存じますは「お願いしたいと思っています」という気持ちを伝える表現です。相手に敬意を表しつつ、依頼の意味合いをより丁寧に表現しています。 謙譲の接頭語『お』、思うの謙譲語『存じる』、丁寧語『ます』という三つの敬語を含んでいますが、正しい用法で構成された敬語です。

 希望や要望を依頼するという行為は、相手や状況によっては押し付けがましい印象を与えることもあるでしょう。

 しかし、お願いしたく存じますを使えば「できればお願いしたいのですが」のように、控えめなトーンで相手にアプローチできます。

お願いしたく存じますの使い方

仕事をする上で、お願いしたく存じますを上手に使うためのポイントを解説します。

正しい敬語の使い方を理解しましょう。

取引先や目上の人に

敬語には、相手の行為を敬う『尊敬語』、自分の行為をへりくだる『謙譲語』、丁寧に表現する『丁寧語』の3種類があります。 この中で、取引先や目上の人など立場が上の人にも使える敬語は、言葉だけで自分と相手の関係に上下の差を示せる、尊敬語と謙譲語の二つです。

謙譲語の『お』と『存じる』が含まれるお願いしたく存じますは、比較的強い謙譲表現であることから、取引先や目上の人に使っても失礼にはあたりません。 存じるを省いた「お願いします」も、謙譲語の『お』により目上の人に使えます。

しかし、敬意が弱くなるため、相手との関係をより考慮する必要があります。 さらに『お』を省いた「願います」は、丁寧語『ます』しか敬語がありません。目上の人には使用を控えたほうがよい表現といえます。

クッション言葉を添える

お願いしたいことやストレートに伝えにくいことがある場合は、本題の直前に『クッション言葉』を使うとよいでしょう。 クッション言葉とは、その名の通りクッションのように、相手が受けるかもしれない精神的なショックを和らげる効果が期待できるフレーズです。

 想定されるいろいろな場面に合わせて数多くの種類がある上、伝えたい内容の前に添えるだけで使えるため、とても便利な言葉です。 

お願いしたく存じますの前に添えて使えるクッション言葉の例としては、以下のようなものがあります。

・誠に恐縮ですが 

・お手数をお掛け致しますが 

・お手間をかけ申し訳ございませんが 

・お忙しいところ恐れ入りますが 

一つのメールで複数回使用しない

存じますは、とても丁寧な表現である上、文章で頻繁に使われる「思います」と置き換えられます。敬語として大変便利な言葉です。 

しかし、使い勝手の良さからつい多用しがちな言葉でもあります。使いすぎると相手にしつこい印象を与えてしまうこともあるでしょう。 

また、相手に対してそれほど強い敬意が必要ない場面で使用すると、違和感がある表現になりやすいデメリットもあります。使用回数を一つのメール内で1回までとし、複数ある場合は思いますへ置き換えるようにしましょう。

お願いしたく存じますの例文

仕事で使える例文を2パターン紹介します。

利用シーンをイメージしながら、効果的な使い方を覚えましょう。

ご検討のほどお願いしたく存じます

ビジネスでは、企画案の受け入れや商品の購入などさまざまなことに対し、取引先や顧客に検討してもらいたいような状況がしばしば発生します。

このような場合に「ご検討のほどお願いしたく存じます」というフレーズを使えば、相手に強い敬意を表しながら「ぜひ検討してください」という熱意も伝えられるでしょう。 

以下例文のように、クッション言葉を使うことで、文章のバランスも整います。

▼使い方の例

・企画内容に関する資料を添付させていただきました。お忙しいところ恐縮ですが、ご検討のほどお願いしたく存じます。 

・打ち合わせにつきまして、下記ご都合のよろしい日時をいくつかご教示いただければ幸いです。ご多忙の折大変恐れ入りますが、ご検討のほどお願いしたく存じます。 

ご理解賜りますよう、お願いしたく存じます

会社の休業・移転など、イレギュラーな事態が起きたような場合には、取引先・顧客・世間に対し、詳しい事情を説明することになるでしょう。 

「ご理解賜りますよう、お願いしたく存じます」は、事情を説明する文章の最後に付け加えることで、「察してください」「許してください」という気持ちを示せるフレーズです。 

下記の例文で使い方を確認しましょう。

▼使い方の例

・来週月曜日から1週間、臨時休業とさせていただきます。皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解賜りますよう、お願いしたく存じます。

次に挙げる例文のように、商品・サービスの注意書きやクレーム対応時の説明文などにも使用されます。

▼使い方の例

これらにつきまして、弊社としては一切の責任を負いかねます。ご理解賜りますよう、お願いしたく存じます。 

お願いしたく存じますの類語

何かをしてもらいたいという依頼のフレーズは数多く存在します。

その中でも、よく使用される代表的な言い回しを紹介します。

~していただけますか

お願いしたいことがある場合、相手にしてほしい行動に「~していただけますか」というフレーズを続けて、以下例文のように依頼の意を示す方法があります。

▼使い方の例

・明日お伺いしたいと考えておりますが、○○駅からの行き方を教えていただけますか。お手数をお掛けして申し訳ありません。 

・大変恐れ入りますが、先ほど送信したメールを至急確認していただけますか。 

「~いただけませんか」も同様に使えますが、「~いただけませんでしょうか」は二重敬語の間違った表現です。 

なお、「いただけますか?」のように、ビジネスメールでクエスチョンマークを使うことはマナー違反であるとされています。

~いただければ幸いです

相手にお願いをするときによく使う表現としては、「~いただければ幸いです」も挙げられます。 『幸い』とは、「うれしく思う、ありがたいと思う」という意味です。お願いしたく存じますに比べ、より丁寧で柔らかな印象を与えられます。 

次のようにクッション言葉も使いながら、できるだけ相手に寄り添った表現を心掛けましょう。

▼使い方の例

・お忙しいところ恐れ入りますが、上記打ち合わせに関しまして、ご都合の程をお知らせいただければ幸いです。

・ 先ほど、修正したファイルを送付いたしました。大変お手数ではございますが、お手すきの際にお目通しいただければ幸いです。 

お願いいたします

かしこまった表現を使わなくてもよさそうな場面では、「お願いいたします」を使用するとよいでしょう。 文法的には二重敬語ですが、広く一般的に使われている言葉であることから、敬語として使用しても問題ないとされています。 

『よろしく』『何卒』『今後とも』『引き続き』『どうぞ』などを頭につければ、挨拶のような言い回しとしてメールの末文などに使えます。

 相手に依頼する表現としては、以下の例文のように使用しましょう。

▼使い方の例

・開始時刻の10分前までには、ホールまでお集まりいただきますようお願いいたします。

・ 企画書を郵送いたしましたので、到着しましたらご確認のほどお願いいたします。 

お願い申し上げます

「お願いいたします」が「お願いをする」ことであるのに対し、「お願い申し上げます」は「お願いを言う」ということであり、やや謙遜の意味合いが強くなります。 

しかし、敬語表現において微妙なニュアンスの違いがあるだけで、使い分けをよく考えなければならないような違いはなく、両方とも同じように使えます。 

いくつも頼みごとがあるようなメール内で、同じ表現が繰り返されることを防ぐためのバリエーションとして覚えておくとよいでしょう。

まとめ

お願いしたく存じますは、相手に対して希望や要望を伝える気持ちを丁寧に表現した言い回しです。かしこまった状況で目上の人にお願いするような場合に使えます。 

ビジネス上では、頼みごとをする場面が多々あるため、多くの表現をマスターして上手く使い分けられるようになることが大切ですね。

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