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「ご連絡させていただきます」のNGな使い方は?ビジネスで使える例文集と類語も紹介

2020/03/10

ビジネスシーンにおいて『ご連絡』を使った敬語は多々ありますが、その中でもご連絡させていただきますは使い方がとても難しい表現です。使える場面と使えない場面の区別を解説し、類語や言い換え表現も紹介します。

ご連絡させていただきますは正しい敬語?

相手に連絡をするべき全ての場面で、ご連絡させていただきますという表現が使えるとは限りません。

敬語として正しく使える状況をしっかりと理解しておくことが重要です。

相手から許可を得たときに使える

ご連絡させていただきますは、 自分の考えや知らせるべき情報などを相手に伝えることを意味する敬語表現です。 自分が連絡することを相手が許可している場合にのみ、使える表現であるということに注意する必要があります。

例えば、取引先から「これから会社に戻って資料を確認しますので、後ほど弊社にお電話をいただけますか?」と電話で言われたとしましょう。 この場合は、こちらから連絡することを相手が許可していると解釈できるため、「それでは後ほどご連絡させていただきます」のように使うことが可能です。

こちらから連絡の許可を伺い、相手に了承を得たような場面だけでなく、連絡がほしいと相手から伝えられた場合にも、あらためて使用できるフレーズなのです。

自分の意思で連絡する場合は不適切

ご連絡させていただきますという表現は、願望や依頼などのニュアンスを含んでいるわけではなく、「連絡をする」ということをきっぱりと言い切る表現です。

自分をへりくだる謙譲表現であり、相手に敬意こそ示していますが、 「連絡していいですか?」や「できれば連絡したいのですが」などという意味合いはありません。

「そちらの都合や意思にかかわらず、とにかく連絡します」というような気持ちを、敬意を添え丁寧な言い回しに変えただけの表現にすぎないのです。

したがって、相手に許可を得ていない場合や、こちらから連絡することを相手が知らない場合は、ご連絡させていただきますを使うことは不適切だとされています。

させていただくの使用には注意が必要

自分をへりくだり相手に敬意をあらわす『させていただく』という表現は、使い方を間違えると相手に不快な思いを与えかねません。

とても丁寧な表現であるため、さまざまな言葉と併せて使いたくなるフレーズですが、マナーを守るために正しい使い方を身につける必要があるでしょう。

誤って使っている人も多い

させていただくという表現を使うことが許される条件には、前述した「相手の許可を得ているか」に加えて、「相手から恩恵を受けられるか」も含まれます。

例えば、「ご挨拶させていただきます」の挨拶は、わざわざ許可を得てするものではない上に、恩恵を受けるようなものでもありません。「ご挨拶いたします」が妥当です。

「頑張らせていただきます」「通勤させていただいております」なども、同様に不適切な表現です。許可と恩恵をポイントに、使えるかどうかを判断しましょう。

ご連絡させていただきますの例文

ビジネスシーンにおいてどのような使い方をすればよいのか、例文を交えて解説します。

実際の現場で応用できるよう、前後のフレーズも併せて確認しましょう。

メールにてご連絡させていただきます

電話や対面で会話をした後、資料などのやり取りをメールで行いたいような場合に使える表現です。

メールの文面でも、もう一度メールを送りたい場合に使えます。

以下、使い方を例文で確認しておきましょう。

▼使い方の例

・現在、まだ参加者の人数が確定しておりません。分かり次第あらためてメールにてご連絡させていただきます。

・わざわざお越しいただき申し訳ありませんが、ただいま担当者が不在にしておりますので、後ほどメールにてご連絡させていただきます。

『メール』の部分を、『お電話』『FAX』などにそのまま置き換えることも可能です。

後日ご連絡させていただきます

仕事上よく使われる『後日』は、翌日以降の日を指す言葉です。 3日後以内をめどに連絡できそうな場合に使用するとよいでしょう。

似た言葉の 『後ほど』は、本日中はもちろん、直後のタイミングでも使えます。翌日以降もカバーしますが、数日後になりそうな場合は後日を使うほうが親切です。

1週間以内であれば、 『近日中』という言葉も使えます。 はっきりと期日が分かる場合や、かなりの時間がかかるような場合は、『1週間後』『○日までに』など、具体的な期限や日にちなどを伝えるようにしましょう。

『再度』『また』『あらためて』などという言葉も組み合わせながら、連絡までにどのくらい時間がかかるのかという情報を、はっきりと伝えることが大切です。

ご連絡させていただきますので~

ご連絡させていただきますは、使い方が難しい表現であるため、相手によっては違和感を与えたり失礼に思われたりすることもあるでしょう。

しかし、後に『ので~』を続けることで、「よろしくお願いします」などのフレーズと組み合わせて、より丁寧な表現にできます。

以下のように、後につなげる言葉のバリエーションにも注意し、表現が一本調子にならないよう心掛けましょう。

▼使い方の例

・原因が分かり次第ご連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。

・延期後の日程に関しましては、改めてご連絡させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

ご連絡させていただきますの言い換え表現

前述したように、ご連絡させていただきますは相手から許可を得ているような状況のみ使える表現です。

しかし、連絡する場面の全てにおいて許可が得られるわけではありません。

そこで、自分の意思で連絡する場合によく使われる言い換え表現を紹介します。

ご連絡します

「連絡する」をシンプルな謙譲語に変化させた表現が「ご連絡します」です。 謙譲表現の『ご~する』と丁寧語の『ます』を組み合わせ、自分をへりくだることで相手に敬意を示しています。

敬語としてはやや敬意にかけるため、 ビジネスシーンで使う場合は、親しい先輩・上司や、同僚・部下などに留めるのが無難でしょう。

以下に例文を挙げておきます。

▼使い方の例

・来週の出張で営業部の皆様が宿泊するホテルの部屋割りを以下にご連絡します。

・現在の進捗状況をご連絡します。各部品の仕上がりは順調で、既に梱包を開始しています。

ご連絡いたします

『ご~いたします』は、謙譲表現の『ご~する』と謙譲語『いたす』が同じ言葉の中に連続して使われているため、使用を避けるべきとされている二重敬語の用法です。

しかし、「ご連絡いたします」は、世間で広く使われている一般化されたフレーズであることから、現在では敬語として使用できる言葉と考えられてます。

文法的に正しい表現は「ご連絡をいたします」ですが、この言い回しのほうが違和感を覚える人も多いでしょう。 「ご連絡いたします」は「ご連絡します」よりも丁寧な敬語であり、上司や取引先など目上の人に対して使っても問題ありません。

多くの場面で使える便利な言葉です。

ご連絡申し上げます

『申し上げます』は、『言う』の謙譲語『申す』と敬意を示す補助動詞『上げる』、丁寧語の『ます』で構成された敬語です。 比較的敬意の強い表現となるため、ビジネスシーンで連絡をしたい場面では、ご連絡いたしますとともに使いやすい表現といえます。

二重敬語ではなく敬語としての用法も正しい上、上司や取引先など目上の人に対しても問題なく使える言い回しです。

ご連絡いたしますよりもさらに丁寧な敬語であるため、連絡をするという意味の敬語表現に迷った場合は、積極的に使うとよいでしょう。

ご連絡の類語

何かを相手に伝える際に使用できる、ご連絡と似た意味の言葉を紹介します。

いずれもご連絡と置き換えて使用できるため、相手や状況に合わせて使い分けましょう。

ご返答

相手の問いに対して答える意味の言葉としては、『ご返答』と『ご返信』があります。どちらも目上の人に使える便利な敬語です。

ご返信がメールなどの文書でしか使用できないのに対し、ご返答は電話などの会話でも使えます。

次の例文で使い方を確認しましょう。

▼使い方の例

・お問い合わせいただきました件につきましては、次の通りご返答させていただきます。

・本日いただいた質問に関しまして、回答をまとめ次第あらためてご返答いたします。

ご報告

『報告』は、業務や調査などに関する経過状況や結果を伝えたい場合によく使用される言葉です。連絡に比べ、伝える対象の範囲が限定されることに注意しましょう。

ご報告とすることで、目上の人に報告することを丁寧に表現した敬語になります。

以下例文のような言い回しがよく使われます。

▼使い方の例

・新プロジェクトに関しましては、準備が整い次第あらためてご報告いたします。

・先日実施したアンケート結果をご報告申し上げます。

メールの末文でよく使われる「(取り急ぎ)ご報告まで」という言葉は、役職の高い上司や取引先に使うのは避け、「まずはご報告を申し上げます」と表現するのが適切です。

ご一報

ビジネスシーンでは、簡単な知らせを相手に伝えるような場面で、ご一報という言葉がよく使われます。 相手への依頼や自分の行動に使える言葉であり、取引先や目上の人にも利用できます。

一言で済むような内容だけでなく、ある程度長い文章でも使える言葉です。

次の例文で使い方をチェックしておきましょう。

▼使い方の例

・お忙しい中誠に恐れ入りますが、至急ご一報ください。

・メールに資料を添付しております。ご確認いただきましたらご一報いただけると幸いです。

・企画案に関しまして不明な点などありましたら、メールまたはFAXでご一報いただけますでしょうか。

お知らせ

他の類語と比較して柔らかい印象を与える『お知らせ』は、自分が何かを相手に伝えることを、丁寧に表現した言葉です。

「日程変更のお知らせ」「年末年始休業のお知らせ」などのように、広く周知させたいことがある場合にもよく使われます。

文章にする場合は下の例文のように使います。

▼使い方の例

・忘年会の日時が変更になりましたので、お知らせいたします。

・遅くとも月末までにはお知らせくださいますようお願い申し上げます。

まとめ

ご連絡させていただきますは、相手から許可を得ている場合に使える表現です。自分の意思で連絡する場合は不適切とされています。

させていただきますという表現は使い方が難しいため、言い換え表現や類語を使い分け、相手やシーンに合った正しい敬語を使うようにしましょう。

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