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『いとこ婚』について知りたい。気になるイメージや実態について

2019/05/07

マンガなどでときどき題材になる『いとこ婚』。いとことの結婚について、イメージや実態が気になりますよね。そこで、いとこ婚の法制度、割合や離婚率について調べました。いとこ婚をした有名人などについても紹介します。

いとこ同士の結婚は可能?

漫画やドラマなどで度々取り上げられるいとこ婚ですが、多くの人にとっては、子供の頃からよく知っている親戚である、いとことの結婚は考えるだけでこそばゆく感じるものでしょう。

しかし、憧れているいとこがいる人や一緒にいて一番安心する異性はいとこ、という人にとっては、うれしい話題かもしれません。

実際にいとこ婚は認められるのでしょうか。

4親等以上であるいとこは結婚OK

日本の法律では、4親等以上であるいとこ同志は結婚が認められています。では、いとこ婚の割合はどのくらいなのでしょうか。

いとこ婚の割合が知りたい

現在いとこ婚の割合は減少傾向といわれています。

しかし、いとこ婚は歴史上、世界的にみても多くの貴族や王族の間で行われてきました。移動手段や他の地域の民族と出会うことが少なかった時代には、一般庶民の間でもいとこ婚が頻繁に行われていたようです。

地域や文化の違いによって一概には言えないものの、イスラム教の国々では現在もいとこ婚が推奨されているところがあります。

血縁が濃いことは良いとされる文化や、宗教上のルールで女性が顔を隠すため恋愛関係を血縁外では築きづらいことなどが理由です。 歴史的に見るとヨーロッパでも、いとこ婚が行われていました。

特に上流階級である王族・貴族といった家柄では血統を守るために行われていたと言われ、カトリックでは近親婚の一種と考えられます。そのため、いとこ婚をする場合には、教会から特例として認められることが必要です。

いとこ婚はこうした文化・地域・宗教などによって国ごとに捉え方や割合が異なります。

日本でのいとこ婚の割合について見ていきましょう。

日本は比較的いとこ婚が多め?

日本でもいとこ婚は古くから行われていました。特に皇族や貴族、有名な武将の家計などでは親族間の婚姻が最も安心できると考えられ、いとこ婚も盛んだったようです。

しかし、現代では法律で認められている割にいとこ婚は少ないといえます。

40年近く前のデータではありますが、1983年にいとこ婚の割合について調べたデータによると、その割合は全体の1.6%ほどです。

なかでも、1977年6月~1982年5月のいとこ婚割合が0.18%、1982年6月~1983年8月のいとこ婚割合は0.43%と1000組に1~4組程度といえます。

これは過去にいとこ婚が盛んだったものの、現代ではレアケースなヨーロッパ諸国での割合と同じ程度の結果です。
<参考>Untitled - 国立社会保障・人口問題研究所

アメリカでは禁止されている州も

アメリカでは50ある州のうち半数の25の州でいとこ婚を禁止しています。残りの半数のうち、19の州が制限なしでいとこ婚を認めているものの、6つの州では制限を設けているようです。

例えば、ユタ州では以下のような決まりが存在します。「双方の配偶者が年齢65歳以上もしくは年齢55歳以上で性的不能に関する証拠を持つ場合に限定して可能」というものですす。

なぜ、同じアメリカ国内でもいとこ婚が認められる州と認められない州があるのでしょうか。その原因は、いとこ婚がもつネガティブなイメージが関係しているかもしれません。

いとこ婚にはネガティブなイメージも

結婚はゴールではなくスタートです。今後パートナーと乗り越えていくべき壁が少なからず立ちはだかります。

いとこ婚の場合、そうした壁が結婚前から現れる可能性が高いようです。

いとこ婚にはネガティブな側面もあり、真剣にいとことの結婚を考えている人は、そうした部分もしっておきましょう。

嫌悪感を抱く人が一部いる

いとこ婚は法律で認められているとはいえ、近親婚の一種です。世の中には嫌悪感を抱く人も一定数います。

昔はポピュラーだったいとこ婚ですが、現在は身近とは言い難いのが現状です。誰かに拒否反応を示されるかもしれません。そうした時にどれだけ冷静になれるかが鍵といえるでしょう。

また、どういった形の結婚であれ、ネガティブなことを言う人はいるものです。1人1人価値観や考え方、理想の結婚は異なると割り切ることが必要といえます。

ただし、結婚は当人同士の意志が一番大切とはいえ、家同士の問題でもあります。家族がいとこ婚にネガティブなイメージを抱く可能性もあると覚悟しておきましょう。

周囲の人に反対されることもある

いとこ婚の場合、双方の両親が幼少期から互いをよく知っているため、きょうだい同士が結婚するような印象を抱きがちです。

また、全ての結婚には離婚の可能性があります。いとこ婚の場合、離婚後もある程度の付き合いが必要となることから互いに気まずい思いをするのではないか、と考える人もいるでしょう。

幼い頃から双方を知る親族は、いいところだけでなく過去におこした問題や短所も知っていることから、こうした先の心配をしがちです。

このような心配は本人たちを思ってこそのものといえます。結婚を願う当人同士だけで盛り上がったり、感情的になったりして突っ走ることなく、まずはその心配を取りのぞき周囲の理解を得ることが大切です。

障害を持つ子供が生まれる可能性は?

いとこ婚につきまとうネガティブなイメージや周囲の人の反対は、2人の間に子供が生まれた場合のことを心配しているかもしれません。

一般的な血縁の全くない結婚に比べて、いとこ婚で生まれた子供は障害を持つ子供が生まれやすいといわれています。はたして事実なのでしょうか?

さまざまな意見・データがある

いとこ婚で生まれた子供に障害の可能性については、さまざまな意見やデータが存在します。

血縁関係がない夫婦の間で生まれた子供が何らかの奇形や障害を持って生まれる可能性は、平均1%といわれています。対して、いとこ婚の場合は平均10%というデータもあります。

また、幼児期の死亡率・遺伝病や成人後の精神病発症率も、血縁関係のない夫婦の間に生まれた子供より高いというデータがあるのは事実です。

しかし、こうした障害や発症に関しては、劣性遺伝子を引き継いだかどうかがポイントとなります。

血縁関係のない結婚であっても子供に障害が出る可能性は0ではありません。実際はいとこ婚の場合においても、はっきりとした因果関係は証明されていないようです。

いとこ婚のメリットは?

法律で認められていない地域や国があることで、ネガティブなイメージが高かったりするいとこ婚ですが、メリットもあります。

お互いのことをよくわかっている

いとこ同士の場合、幼少期からお互いを知っているため外面だけでなく内面までよく理解し合っている関係のカップルが多いでしょう。

古くからお互いをよく知っているため、結婚後のトラブルや意外な一面を見て幻滅する機会が少ないといえます。

親戚付き合いが楽かも?

親同士がきょうだいであれば結婚後の親戚づきあいも全く知らない人が入ってくる可能性が低く楽といえるでしょう。

義理の父母がおじやおばといった気心の知れている相手であるため嫁姑問題が起こりづらいと考えられています。

冠婚葬祭なども夫婦共通、両家のしきたりなどの認識のずれも少なく、結婚後にこんなはずじゃなかったのに…といった思いをせずに済むでしょう。

遺産相続の際などに同じ親類同士であれば財産が分散しづらく、遺産争いに発展しづらい面もメリットの一つです。

また、夫婦間でケンカやトラブルがあった時に両親やきょうだいが間に入りやすく大ごとに発展しにくい面もあります。

「いとこ同士は鴨の味」(いとこ同士の夫婦の仲は非常に睦まじい)という古いことわざもあるほど、いとこ婚は良い関係を築きやすいようです。

いとこ婚をしている有名人も

続いて、いとこ婚をした有名人を紹介します。

政治家からあの物理学者まで

現在の有名人でいとこ婚をした人物といえば菅直人元首相です。菅氏は周囲の反対を押し切っていとこと結婚し、その後首相にまで上り詰めました。

他にも現在の総理大臣・安倍晋三氏の祖父、岸信介元首相、その兄の佐藤栄作元首相もいとこ婚です。

相対性理論でおなじみの物理学者アルベルト・アインシュタインもいとこと結婚をしています。

まとめ

現在は認められない国があったり身近ではなかったりするいとこ婚ですが、メリットがあり有名人でいとこ婚をしている人もいます。

真剣にいとことの結婚を考える人は、ネガティブな面も考慮しながら自分の意思と周囲の人の意見を重視して慎重にすすめられると良いですね。

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